給湯器が故障した!失敗しない給湯器交換業者の選び方
給湯器の交換を依頼する業者を探すとき、どの業者に頼めばよいのか選び方がわからず困る方が多いようです。
給湯器の故障は、予告なくある日突然発生します。
給湯器が故障したときに頼れる業者の選び方をチェックして、いざというときに慌てずにすむようにしておきましょう!
ここでは、給湯器交換の業者選びに失敗しないために、業者の選び方のポイントをさまざまな角度からご紹介していきます。
【目次】
1. 給湯器の交換|主な業者のタイプは3種類
まずは給湯器の交換は、どういった業者に頼めるのかをご紹介します。
給湯器の交換に対応している業者は大きく分けて、以下の3つがあります。
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 給湯器専門業者
業者によって特徴やメリットデメリットが異なりますので、
業者の選び方を考える前に、詳しく確認しておきましょう。
ガス会社
給湯器の交換を依頼する業者としてまず思いつくのは、いつも利用しているガス会社だと思います。
ガス会社にも、大手から中堅企業までさまざまありますが、
何より給湯器の交換を依頼する最大のメリットは、普段利用している会社のため、安心感を得られることです。
いざ故障したとなったとき、業者を探す必要もないため、時間の短縮にもなるでしょう。
一方ガス会社は、ガスを供給・販売することが本業のため、給湯器の交換や販売にはそれほど力を入れていません。
そのため一般的には給湯器価格の値引率は低く、また給湯器自体の種類が少なめなのもデメリットです。
特に価格や機種にこだわりがないようでしたら、ガス会社に依頼してもよいでしょう。
給湯器メーカー
給湯器メーカーは給湯器本体を製造しているわけですから、
給湯器の知識を備えたプロであることは事実で、修理や交換を依頼するにも安心感があるでしょう。
また、修理で部品が必要なときでも、すぐに調達できるのは大きなメリットといえます。
しかし給湯器メーカーに依頼した場合、実際に交換や取り付け工事を行うのは、
地域の下請け業者ということがほとんどです。
そのため給湯器本体に対する大きな割引はあまりなく、交換にかかる費用も割高になりがちなのがデメリットです。
また、メーカーによる修理や交換は、
一般的にカスタマーセンターを通して修理日などを地域の業者と調整することになります。
そのため、スピーディーな対応が難しいことも不便な点といえるでしょう。
給湯器専門業者
給湯器に関しては、実は給湯器を専門に扱う「給湯器専門業者」があります。
もちろん給湯器の交換だけではなく、販売・修理も行っているのがポイントです。
給湯器を専門に扱っているため、給湯器メーカーに劣らぬ知識があり安心して依頼できるでしょう。
さらにガス会社や給湯器メーカーとは異なり、給湯器の種類をメーカー問わず数多くそろえているため、
交換するときの選択肢が多く、各メーカーを比較して選ぶことができるのもメリットです。
業者間での競争が激しく割引率が高いため、リーズナブルに交換できることも魅力です。
一方給湯器専門業者は数が多いため、信頼して任せられる業者を見極めることがとても難しいことがデメリットです。
ほとんどの給湯器専門業者は、生き残りをかけ真摯にサービスを行っていますが、
工事の数をこなそうとアフターフォローがおろそかになっている業者もなかにはあるため注意が必要です。
2. 給湯器の交換は、給湯器専門業者がオススメ!
給湯器の交換に対応する業者は3種類あることをご説明しましたが、
実際に交換を依頼する業者の選び方はあるのでしょうか。
もし、ガス会社や給湯器メーカーなど、迷った場合の給湯器の交換は、
給湯器専門業者に依頼するのがおすすめです。
おすすめする4つの理由を順番に見てみましょう。
① アフターフォローなどの高いサービス
給湯器専門業者をおすすめする最初の理由は、業者間の競争が激しいことが挙げられます。
給湯器専門業者はお客さまに選んでいただくため、
そしてなによりお客さまの満足を引き出し顧客となっていただくために、
アフターフォローなどのサービスに力を注いでいるのが特徴です。
そのため業者の選び方がわからず迷っているときには、給湯器専門業者に依頼すると高いサービスが期待できます。
② 自社職人が責任を持って仕事をする
ガス会社や給湯器メーカーと違い、給湯器専門業者は、
給湯器の修理や交換、取り付けなどをすべて自社の職人が看板を背負って行っています。
もちろん、ガス会社や給湯器メーカーの下請けとして給湯器の交換などを行う業者もきっちりとした仕事をしています。
しかし、給湯器専門業者に直接依頼した場合には、職人も自分の仕事が直接自社の評判に関わるため、自ずと力が入るものです。
③ 給湯器専門業者は知識と経験が豊富
ガス会社はガスの供給と販売、給湯器メーカーは給湯器の販売が本業で、修理や交換などの実務は業務の一部という扱いです。
しかし、給湯器専門業者にとっては、給湯器の修理や交換、取り付けなどの実務こそが本業。
そのため豊富な「現場経験」は、大手企業を相手にしても、その比ではありません。
また、あらゆるメーカーの給湯器を取り扱っているため専門知識が豊富で、
トラブルに対する的確な判断、そして対応を期待できることも給湯器専門業者の特徴です。
④ 給湯器のトラブルはスピードが命!スピーディーな対応が可能
給湯器にトラブルが発生した場合、ガス会社や給湯器メーカーに連絡をするときには、
一般的にはお客さまサービスセンターなどに電話をします。
まず、サービス係がトラブルの内容を聞き取り、担当部署に連絡をし、
そこからさらに修理の下請け業者に連絡を入れる必要があるため、どうしてもスピーディーさに欠けてしまいます。
しかし、給湯器専門業者に連絡すれば、直接自社の職人に指示を出せるため、迅速な対応が可能です。
対応の速さでいえば、ガス会社や給湯器メーカーは給湯器専門業者にはかないません。
3. 給湯器専門業者の選び方|5つの見極めポイント
給湯器の交換を依頼する業者の選び方がわからないときには、給湯器専門業者がおすすめであることをご紹介しました。
しかし、数ある給湯器業者のなかからどの業者を選べばよいのか、選び方にポイントはあるのでしょうか。
実はよい給湯器専門業者の選び方にも5つのポイントがあります。
よい給湯器専門業者を見極める5つのポイント
- 給湯器修理・交換の施工実績
- 保証内容
- 取り扱いメーカーと在庫数
- 施工者の顔が見える
- 対応スピード
それぞれを詳しくご説明します。
① 給湯器修理・交換の施工実績
給湯器専門業者の選び方のなかでもっとも重視すべきポイントは、やはり給湯器の取り付け交換や修理などの施工実績です。
施工事例など、給湯器専門業者のホームページを見ながら比較することをおすすめします。
多くの業者が施工実績を掲載していますが、なかには広告ばかりが目立って、実績がよくわからない会社もあるようです。
そういった会社は、施工事例が少ない、あるいはあまり評判がよくない可能性が考えられるため、避けた方が無難でしょう。
一方、数多くの施工実績を掲載している業者なら、高い技術力も期待できます。
特に施工現場やお客さまとの写真を掲載している業者は、
工事内容に自信がある、またお客さまと良好な関係を築いている証拠です。
よい給湯器専門業者の選び方がわからないときには、
ホームページ内の施工実績と、そのような写真を掲載しているのかを確認するとよいでしょう。
② 保証内容
給湯器専門業者の選び方、2つ目のポイントは、
給湯器の交換取り付けを依頼したときにどのような保証がついてくるのかを確認することです。
近年「10年間無料保証」をうたう給湯器専門業者が増えてきています。
しかし一般的に、給湯器本体に対するメーカー保証は2〜3年程度。
追加のメーカー保証をつけることで、7〜10年に延長もできますが、メーカーの延長保証は決して無料ではありません。
実は「10年間無料保証」の内容は、「自分たちがした工事に対する保証」であって、
「給湯器本体に対する保証」ではないことが多いのです。
この違いを明確にしないで、ただ「10年間無料保証」とセールスしている会社は、避けた方がよいでしょう。
そもそも工事に不具合があった場合には、業者がやり直すのは当たり前こと。
「10年間無料保証」を、詳細な内容もなくホームページで大きく打ち出しているときには、
その保証内容を詳しく調べるようにしてください。
③ 取り扱いメーカーと在庫数
給湯器専門業者の選び方で3つ目になるポイントは、取り扱っているメーカーと在庫数が多い業者を選ぶことです。
ガス会社やメーカーとは異なり、給湯器専門業者はあらゆるメーカーの給湯器を取り扱うことが特徴です。
給湯器は多種多様のため、お客さまが希望する、どのメーカーにも対応しなければなりません。
業者が在庫を持っていない場合には、メーカーから機器が届くまでお客さまをお待たせすることになってしまいます。
そのため、給湯器の取り替え交換が必要な場合に備えて、在庫を多く持っていることもよい業者を見分けるポイントです。
万一対応機種の在庫がない場合でも、メーカーから機器が届くまで、
無料で代替機を設置してくれる業者であれば安心でしょう。
④ 施工者の顔が見える
給湯器専門業者の選び方のポイント4つ目は、施工者の顔が見える業者を選ぶことです。
多くの給湯器専門業者がホームページを開設していますが、
実際の工事の過程や工事担当者の紹介している業者はあまり多くはありません。
それにはさまざまな理由が考えられます。
例えば大手の給湯器専門業者の場合、実際の工事は下請け業者が行っているということもあります。
あるいは人の入れ替わりが激しく、写真を載せられないのかもしれません。
そういった業者では、従業員が職人として育ち、高い技術を習得していることは期待できないでしょう。
一方、ホームページに実際に工事を行う施工者の顔を掲載している業者であれば、
人が定着している安定した企業であることがわかります。
また、実際にどんな人が来て、どのような作業をするのかが事前にわかるのは、
特に女性のお客さまにとっては安心なのではないでしょうか。
給湯器専門業者の選び方で迷ったときには、施工者の顔がちゃんと見える会社を選ぶと安心です。
⑤ 対応スピード
給湯器専門業者の選び方で最後におさえておきたいポイントは、交換や修理を依頼したときの対応スピードです。
給湯器は毎日使う生活必需品のため、故障した場合にすぐに対応してもらえなければ困ります。
しかしトラブルに際しての対応スピードは、業者によって大きく異なるのが実情です。
例えば、夕方17時までしか受付をしていない業者の場合、17時以降に故障してしまったときには翌日まで待つしかありません。
また土日祝をお休みしている業者だったら、最悪連休明けまで何日もお湯が使えないことも考えられます。
給湯器の故障はいつ発生するかわからないため、専門業者のなかには、
夜間の対応や土日祝の対応をしている会社も多くあります。
そういった会社はお客さまの不便をできるだけ早く解消したいと考えているため、
できる限りその日中にお湯が使えるようにしようと一生懸命対応してくれるものです。
業者を選ぶときには、対応の速さを見ることで、その業者のトラブル解消に対する姿勢がわかるでしょう。
4. 給湯器交換の価格相場とは?
それではここからは、給湯器交換の工事内容と、価格相場などをご紹介していきます。
給湯器を交換する際の参考にしてみてください。
(1)給湯器交換の工事内容と期間
給湯器を交換する場合、まずは既存の給湯器を取り外さなければなりません。
給湯器の取り外しは、配管を外し、壁から本体を取り外すことになります。
一般的に、地中の配管、壁の中のリモコンの配線、電線などは、
既存の配線をそのまま活用して新しい給湯器を取り付けますが、場合によっては配管自体をやり直すこともあります。
そして最後に室内のリモコンを新しいものに交換し、動作確認をして異常がなければ終了です。
給湯器の交換工事は、大きなトラブルがなければ2〜4時間ほどで終了します。
ただし給湯器の種類を変更する場合などは、半日ほどかかる場合もあるため、事前に業者に確認しておくとよいでしょう。
(2)給湯器の交換にかかる費用の内訳
給湯器の交換にかかる費用は、商品代と工事費の2つに分けられます。
そのうち商品代は、メーカーや型番によって大きく異なるため、
取り付け業者にどんな種類の給湯器があるのか紹介してもらったうえで決めるようにしましょう。
また工事費については、一般的には以下の料金が含まれています。
- 旧給湯器の撤去費用
- 取り付け工事費
- 給水結び替え費
- 給湯結び替え費
- リモコン交換費
- ガス結び替え費
地域や業者によっては、取り外した給湯器の処分費や、出張費が計上される場合もあるでしょう。
費用についてはあらかじめ業者に見積もりをもらい、不明点や疑問点がある場合にはきちんと確認しておくことが大切です。
また工事が始まってから追加費用を請求されないよう、見積もり以外の費用発生がないかも確認しておくと安心でしょう。
(3)各給湯器の種類と交換費用の相場
次に、給湯器を交換する際の『総費用』の大まかな相場についてです。
一般的に工事費は3〜6万円前後が相場とされていて、大きく違いはありませんが、
給湯器本体は種類によって大きく価格が異なることが特徴です。
給湯器は1分間に何リットル給湯できるかによって「号数」が決まっていて、
一般的な4人家族であれば24号が適当とされています。
また機能によっても相場は異なります。
一般的には、追い焚き機能のないタイプの給湯器で約15万円、
お風呂のオート機能のあるタイプで約30万円前後と考えておくとよいでしょう。
5. 給湯器の交換を頼む業者の選び方のポイント
最後に、給湯器の交換を依頼するときの、業者の選び方のポイントをご紹介します。
給湯器の交換は、頻繁に行うものではないため、失敗のない業者選びをしてください。
(1)必要な資格を保有している
給湯器の交換や取り付けをする業者を選ぶときには、
ガスや水道などの専門知識をしっかりと持っていることを証明できる資格を持った業者を選ぶことが大切です。
資格には、必ず必要となる資格から、あればなお安心という資格までさまざまなものがあります。
しかし残念ながら給湯器交換業者のなかには、
必要な資格すら持たないまま交換や取り付けを行う業者もあるため注意が必要です。
【給湯器の設置・交換に必要な資格】
資格 | 内容 |
---|---|
ガス機器設置スペシャリスト | ガス機器の設置工事に関して高度な知識があることを証明する民間資格 |
ガス可とう管接続工事監督者 | ガスコンロや瞬間湯沸かし器などの接続に使用されるガスホースに関する知識を得るための民間資格 |
ガス消費機器設置工事監督者 | 屋内に設置する給湯器の設置・修理などを行うときに必要な公的資格 |
簡易内管施工士 | 都市ガスに関わるガス栓の施工ができる民間資格 |
TES工事士 | 主に床暖房に関する知識が得られる民間資格 |
給水装置工事主任技術者 | 給湯器の水道管の接続や修理をする際に必要な国家資格 |
給湯器の交換を依頼するときには、最低限、必須である資格を持っているのか念のため確認するのがおすすめです。
(2)適正価格
給湯器の交換を専門業者に依頼すると、値引きについては、一般的には給湯器の本体価格が割引されます。
しかしなかには80%割引をうたうような業者もあり、
本当にその価格で交換できるのか疑わしく思う方もいるのではないでしょうか。
交換を頼む立場とすれば、少しでも安いに越したことはありません。
しかし、なかには現地調査をすることもなく、格安の見積もりで契約を結ばせておいて、
あとになって追加費用を請求する業者もあるため要注意です。
通常現地調査をきちんと行ったうえで、適正価格で見積もりを出す業者であれば、
工事中によほど大きなトラブルが起こらない限りは追加料金が発生するようなことはありません。
何事にも適正価格はあります。
大幅な割引価格に惑わされることなく、他の料金も含めて適正料金を出してくれる業者を選びましょう。
(3)対応スピード
日常生活で利用する給湯器が故障した場合には、少しでも早く交換に来てほしいと思うものです。
また、給湯器は設置して終わりではなく、点検やメンテナンスの必要な住宅設備です。
電話やメールで問い合わせをしたときの対応スピードは、
実際に不具合が起きてしまった時の対応スピードに比例していることが多いものです。
問い合わせをしたときに、すぐに工事の担当者と直接話ができ、スピーディーな対応をしようと、
工事担当者が日時の調整までしてくれる業者でしたら信頼してよいでしょう。
(4)実績の豊富さ
給湯器の交換を依頼するときには、ホームページなどでどれくらいの交換実績があるのかを確認するようにしましょう。
安さだけで集客している業者のなかには、
ホームページを見てみると実際の施工実績があまり掲載されていないところも意外と多くあります。
給湯器専門業者にとって、施工実績はなによりの宣伝材料であり、
また技術力の証であるため、実績を載せていない、あるいは、最近の施工事例が全くないという業者には、
なにか問題があると考えてよいでしょう。
さらに交換工事の様子など、現場の写真を豊富に掲載している業者を選ぶこともおすすめです。
(5)明確な保証内容
給湯器の交換は「10年間無料保証」など、まるで給湯器本体が10年間保証されるような宣伝をしている業者は要注意です。
一般的に給湯器本体のメーカー保証は2〜3年とされていて、それ以上の保証をつける場合には追加料金がかかります。
そのため、業者が「10年間無料保証」をうたっている場合には、
「何を・どのように」保証してくれるのか確認するようにしてください。
保証内容が明記されている、もしくは初めから工事の不具合に対する保証は当然のこととして、
メーカー保証の内容のみを説明している業者なら、信頼して問題ないでしょう。
まとめ
給湯器の交換は、ガス会社や給湯器メーカーなども対応していますが、
価格や品数の多さなどから考えると、給湯器専門業者に依頼するのがおすすめです。
さらに給湯器専門業者のなかでも、どの業者を選べばよいのか選び方に迷ったときには、
ホームページを確認して、資格の有無や実績の多さ、対応スピードなどを確認するようにしてください。