給湯器でエラーコード76、760が出たら?|エラーの意味と対処法、修理の費用相場などをご紹介します
給湯器は精密機械なので、さまざまな不具合が発生する可能性がありますが、そのなかでも特に発生しやすい不具合といえるのが、「76」と「760」のエラーコードで表示されるエラーです。
実際にこれらのエラーコードが表示されて、給湯器が使用できずに困っているという方もいるかと思います。
そこでこの記事では、給湯器のエラーコードの一つである「76」と「760」のエラーコードについて詳しく解説していきます。
このエラーコードが表示される場合に想定されるエラーの内容についてはもちろん、エラーコードが表示される場合に行える対処法や修理に出すときの注意点、修理にかかる費用の目安などを深堀りして解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 給湯器でエラーコード76、760が出たときのエラーの意味
普段給湯器を使用していて発生する可能性があるエラーのなかでも、「76」や「760」というエラーコードで表示されるエラーは、リモコンと給湯器本体の通信に何かしらの不具合が発生していることを表すエラーです。
国内で使用されている給湯器の代表的なメーカーとしては、
- リンナイ
- ノーリツ
- パロマ
- パーパス
などが挙げられますが、メーカーによって76というエラーコードが表示される場合と760というエラーコードが表示される場合があります。
また、ノーリツの給湯器でリモコンと本体の通信エラーが起きてしまった場合は「0」と「76」が交互に繰り返し表示されますが、これは「760」のエラーコードを表しています。
少しわかりにくいので注意してください。
参考:ノーリツ「故障かな?と思ったら」
私たちが普段使用している給湯器は、壁に取り付けられたリモコンを使って操作が行えるようになっています。
給湯器を使用する際はこのリモコンによって、電源を入れたりお湯の温度を調整したりできるようになっているわけです。
給湯器とリモコンは専用の配線によって接続されていますが、リモコン、あるいは給湯器の方で不具合が発生すると「76」や「760」のエラーコードが表示されるようになり、通常どおりに使用できなくなってしまいます。
2. 修理はできる?|エラーの対処法
使用している給湯器で「76」や「760」のエラーコードが表示される場合の対処法としては、自分で対処する方法と修理に出す方法があります。
それぞれの対処法について詳しく解説していきます。
自分で対処する方法
自分で対処する場合、まずは給湯器のコンセントを抜きさししてみてください。
これにより給湯器とリモコンが再起動され、リモコンとの通信の不具合が解消される可能性があります。
ただ、具体的な対応方法はメーカーによって異なる場合がありますし、モデルによっても異なる場合があります。
そのため、実際にこちらの対処法を行う場合は、必ず給湯器の説明書を確認したうえで行うようにしてください。
もし、コンセントの抜きさしでエラーコードが解消されない場合は修理が必要になります。
無理に自分で対処しようとすると給湯器が壊れてしまう可能性がありますので、自分で直そうとするのは避けてください。
また、戸建てではなくマンションなどの集合住宅の場合、給湯器がコンセントではなくブレーカーに直接接続されている場合があります。
この場合、ご自身で対処するのは難しく、管理会社や大家さんに対応してもらう必要があります。
修理に出す方法
給湯器で発生する「76」や「760」のエラーコードは修理での対応も可能です。
コンセントの抜きさしを行ってもエラーコードの表示が消えない場合は、給湯器を修理に出して直してもらいましょう。
給湯器の修理は、
- メーカー
- ガス会社
- 給湯器専門の業者
の、いずれかに依頼できます。
それぞれの業者に依頼した場合のメリット・デメリットについては以下のとおりです。
業者の種類 | メリット | デメリット |
メーカー | 専門性が高い 製造元なので安心して修理を依頼できる | 費用が高い 修理に時間がかかる |
ガス会社 | 安心して修理を依頼できる | 費用が高い |
給湯器専門の業者 | 価格が安い すぐに対応してもらえる | 業者によって対応が異なる業者によって価格が異なる 悪徳業者に注意が必要 |
また、修理を依頼する際に注意しなくてはいけないのが、給湯器の所有者についてです。
戸建てやマンションなど、自分で購入した住宅に住んでいる場合であれば給湯器の所有者はあなたになります。
しかし、賃貸住宅に住んでいる場合、給湯器はあなたの所有物ではありません。
賃貸住宅の給湯器の所有者は管理会社や大家さんになるので、勝手に修理してしまうとトラブルに発展する可能性があります。
給湯器が故障してしまうと生活に支障が出てしまうため一刻も早く修理したいと思ってしまうものですが、不要なトラブルを避けるためにも、管理会社や大家さんに連絡して対応してもらうようにしましょう。
3. 修理した場合の費用相場
給湯器で「76」や「760」のエラーコードが表示されるようになってしまった場合、修理には15,000~50,000円程度の費用がかかります。
参考:ノーリツ「よくあるご質問」
修理費用にかなりの幅がありますが、これは、
- 給湯器のモデル
- 交換する部品
- 修理する箇所
などが、それぞれのケースによって異なるためです。
また、修理を依頼するメーカーやガス会社、給湯器専門の業者によっても修理にかかる費用は異なります。
実際に状態を確認してもらい、見積もりを作成してもらうまでハッキリとした金額はわかりませんので、まずは修理を依頼し見積もりを作成してもらうようにしてください。
4. まとめ
給湯器に表示されるエラーコードの一つ、「76」と「760」のエラーコードについて紹介してきました。
給湯器のメーカーによって「76」のエラーコードが表示される場合と「760」のエラーコードが表示される場合がありますが、これらのエラーコードが表示される場合、給湯器とリモコンの通信がうまくいっておらず、それによってエラーコードが表示されてしまっている可能性が高いと考えられます。
もしこれらのエラーコードが表示されてしまった場合は、まずは給湯器のコンセントを抜きさししてみてください。
コンセントの抜きさしによって給湯器とリモコンが再起動し、エラーが解消されることがあります。
上記の方法を試してもエラーが解消されない場合は修理が必要です。
メーカー、ガス会社、給湯器専門業者などに連絡し、修理を依頼しましょう。
また、住んでいる住宅が賃貸住宅の場合、勝手に修理するとトラブルになりかねませんので、管理会社や大家さんに連絡し、対応してもらうようにしてください。