ノーリツの給湯器が故障? お湯が出ない場合の対処法と修理・交換の費用相場
日常的に家事やお風呂などでお湯を利用するシーンは非常に多く、そういった場合に給湯器が正常に稼働しなければお湯は出なくなってしまいます。
寒い季節であれば、一刻も早くお湯を利用できるようにしなくては非常に不便です。
そこで今回は、ノーリツの給湯器からお湯が出なくなった際に表示されるエラー番号とその対処方法をご紹介します。
さらに修理・交換した場合の費用相場も解説しているので、ノーリツの給湯器から突然お湯が出なくなってしまった際には、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
目次
1. お湯が出ない! ノーリツ給湯器のエラー番号と意味
給湯器からお湯が出なくなった場合、水道やガスがしっかりと出ているかチェックしてみる必要があります。
水道やガスに異常がなければ、給湯器自体の不具合や故障が疑われます。
ノーリツの給湯器のリモコンにエラー番号が表示されている場合もあるため、どんな番号が表示されているか確認してみましょう。
給湯器のエラー番号からお湯が出ない原因を特定できる場合もあります。
まずは、ノーリツの給湯器のエラー番号とその意味、対処方法をご紹介します。
コード | 異常 | 対処方法 |
2 | 水位設定不良(初めて自動沸かしをする際、浴槽に試運転時の水が残っていたため) | 残り湯がない状態で再度自動スイッチを押す |
3 | 停電復帰後最初のEコン運転ON(停電があったため) | 運転スイッチを一度切ってから再度入れ直し、エラー表示が出なければ正常 |
11 | 給湯連続燃焼タイマーカウントアップ(60分)(60分以上連続して運転したため) | 給湯栓を閉めてからスイッチを切り、再度入れ直す |
12 | ふろ連続燃焼タイマーカウントアップ(90分)(追いだきを連続90分以上運転したため) | スイッチを一度「切」にし再度「入」にして表示が出なければ正常 |
32 | 自動注湯積算流量カウントアップ(浴槽の排水栓閉め忘れ) | 浴槽の排水栓を閉めてから再操作 |
123 | 暖房立ち消え安全装置作動(炎非検知) | ガスメーターの遮断、ガスの元栓が閉まっていないか確認後ガスメーター、ガス元栓に問題がない場合は、修理を依頼 |
140 | 過熱防止装置作動 | 修理を依頼 |
162 | 自動注湯温度の異常(自動お湯張り時の入水温度が高温を検知) | 再操作時に同じエラーが出る場合は修理を依頼 |
ノーリツでは非常に多くのエラー番号が表示されるよう設計されており、細かい問題点でもすぐに把握できます。
上記ではエラー番号と対処方法を併せて記載しましたが、それ以外のエラー番号が表示された際には、取扱説明書やノーリツのWebサイトなどで検索してから適切な対処方法を実施してみてください。
ただし、エラー番号のなかには対処法などが特に示されておらず、修理となる場合もあります。
自分だけで改善できない場合はノーリツもしくは設置業者、給湯器専門の修理・交換業者へすぐに連絡しましょう。
2. 修理はできる? ノーリツ給湯器でお湯が出ない場合の対処方法
ノーリツ給湯器からお湯が出ず、リモコンに表示されているエラー番号から対処してみてもどうにもならない場合は、ノーリツもしくは設置業者、給湯器専門の修理・交換業者などへ連絡することになります。
しかし、場合によっては業者に依頼しても修理できない場合もあります。
修理できない場合とは、メーカーが部品を保有している修理可能期間を過ぎてしまっている場合です。
この期間はどのメーカーでも「約10年」に設定されており、10年以上経過した給湯器である場合、部品を用意できないため修理が難しくなってしまうのです。
また、設置から7年ほど経過した給湯器であれば修理でも問題ないかもしれませんが、8年以上経過している場合には給湯器自体の経年劣化が進んでしまっているので、今回修理をしたとしても再度他の箇所が故障してしまう恐れもあります。
何度も修理が重なってしまえば費用もそれだけかさんでしまうので、8年以上使用している場合には交換することも検討してみましょう。
なお、ノーリツ給湯器にはメーカー保証期間が設けられており、期間内なら無料で修理に応じてもらえます。
給湯器を購入してから1~2年ほどであれば、まずは保証書で保証期間を確認してからメーカーに問い合わせてみてください。
3. ノーリツ給湯器を修理した場合、交換した場合の費用相場
ノーリツの給湯器を修理した場合と交換した場合には、どのくらいの費用がかかるのか気になっている方も多いでしょう。
修理と交換、それぞれの費用相場を詳しくご紹介します。
修理をする場合
修理をする場合の費用は、給湯器そのものの使用年数や依頼する業者によって大きく異なります。
まずは給湯器の修理箇所ごとに費用相場の内訳を解説していきましょう。
修理箇所 | 費用相場の内訳 |
電装基盤などの電装系 | 部品代(基盤の場合):約3万円 技術料(業者による):約1万円 出張費(業者による):2,000円~3,000円 合計:4万円以上 |
バーナーなどの燃焼系 | 部品代(ガス比例弁の場合):5,000円~1万円 技術料(業者による):約1万円 出張費(業者による):2,000円~3,000円 合計:2万円前後 |
水量制御系 | 部品代(水量サーボの場合):3,000円~1万円 技術料(業者による):5,000円~8,000円 出張費(業者による)2,000~3,000円 合計:2万円前後 |
他にも、安全装置系や中和器などの修理費用も同様に、「部品代」「技術料」「出張費」がかかってきます。
不具合が発生した箇所によって必要な部品や作業が異なります。
こうした理由から、同じノーリツの給湯器であっても修理費用が違うケースがあるのです。
どれくらいの費用がかかるか知るためには、まずはどこの修理が必要でどれくらいの作業になるのかなどを詳しく調査してもらい、見積もりを依頼しましょう。
交換をする場合
次に、給湯器を交換する際の費用相場です。
給湯器の修理ができない、もしくは交換費用よりも修理費用が上回る場合には、給湯器の交換がおすすめです。
費用が安く済むからと修理を選ぶ場合には、今後の故障リスクもしっかりと考慮した上で選択しましょう。
給湯器の交換にかかる費用には、主に「給湯器本体の費用」と「交換工事費用」が含まれます。
給湯器本体の費用は、メーカーや機種、機能などによっても大きく変動してしまうため、一概に「これくらいの費用」と示すことはできません。
大まかな目安でも約6万円~数十万円と、大きな差が出てしまいます。
交換工事費用は、業者や取り付け方によって異なりますが、3万円~6万円ほどが相場とされています。
そのため、安く見積もったとしても給湯器の交換には10万円以上はかかると考えておきましょう。
また、ノーリツの給湯器が故障したからといって、交換する給湯器もノーリツでなければいけない理由はありません。
費用や機能なども含めて、納得のいく給湯器を選びましょう。
4. まとめ
今回は、ノーリツの給湯器からお湯が出ない場合のエラー番号とその意味、対処方法、修理・交換をする際にかかる費用相場までご紹介してきました。
給湯機からお湯が出なくなってしまうと、焦ってすぐに業者やメーカーに連絡してしまうこともあります。
しかし、まずは水道やガスの異常ではないかを確認してから給湯器の故障を疑いましょう。
給湯器のエラー番号を見て対処法を実施しても改善が見られない場合には、早めに業者やメーカーへ連絡してみてください。
使用年数が1~2年ほどのノーリツ給湯器であれば、メーカー保証期間内に入るため無料で修理・交換をしてもらえる可能性もあります。
ただし、使用年数が7年以上だと経年劣化による故障も考えられるため、有料での修理対応もしくは交換が必要となってきます。
古い給湯器であれば修理をしても再度故障するリスクが高いため、交換も視野に入れつつ業者を選びましょう。