修理? 交換? パロマの給湯器が壊れてお湯が出ない場合の対処法と費用相場
パロマの給湯器を長年使い続けていると不具合が発生してしまうことがありますが、その中の一つが「お湯が出ない」という不具合です。
給湯器はお湯を作るための設備であるため、お湯が出なくなってしまうとお風呂やシャワーが使えなくなったり、料理やお皿洗いなどでお湯を使う家事ができなくなったりして生活が一気に不便になってしまいかねません。
そこでこの記事では、パロマの給湯器で不具合が発生してしまい、お湯が出なくなってしまったときの対処法について詳しく紹介していきます。
修理や交換にかかる費用の相場などについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. お湯が出ない! パロマ給湯器のエラーコードと意味
パロマの給湯器でお湯が出ないという不具合が発生してしまった場合、
- 給湯器の故障
- 蛇口の故障
- 天候や自然災害による影響
の、3つが原因として考えられます。
給湯器自体が故障してお湯が出なくなってしまっている可能性も想定されますし、給湯器は正常に動作しているものの、蛇口で不具合が発生してしまっていることでお湯が供給できなくなっている可能性もあります。
また、大雨、落雷、台風、地震、寒波など、天候の悪化や自然災害によって給湯器が正常に動作できなくなってしまっている可能性も考えられるでしょう。
お湯が出ないという不具合が発生してしまった場合、重要になるのが原因の特定ですが、その特定に役立つのが「エラーコード」です。
最近の給湯器は、何かしらの不具合が発生して正常に動作できなくなってしまった場合、リモコンの液晶画面にエラーコードを表示して知らせてくれる仕組みになっています。 お湯が出ないという不具合が発生した場合、表示される可能性が高い代表的なエラーコードは以下のとおりです。
エラーコード | 内容 |
011 | 給湯燃焼タイムオーバー |
111 | 給湯器側点火エラー |
140 | 過熱防止装置作動 |
「011」のエラーコードは給湯燃焼タイムオーバーといって、給湯器を長時間稼働させてしまっている場合に発生するエラーコードです。給湯器を連続して60分以上稼働させると給湯器が停止し、このエラーコードが表示されます。
「111」のエラーコードは給湯器側点火エラーといって、点火の際にエラーが発生し、上手く稼働できていないことを表すエラーコードです。
「140」のエラーコードは過熱防止装置作動といって、給湯器の温度ヒューズで不具合が発生してしまっている場合に表示されるエラーコードになります。
2. 修理・交換は可能? パロマ給湯器でお湯が出ない場合の対処法
実際にパロマの給湯器でお湯が出ないという不具合が発生してしまった場合にとれる対処法としては、
- 自分で対処する
- 修理してもらう
- 交換してもらう
という、3つの方法が挙げられます。
ちょっとしたエラーによって正常に動作できなくなってしまっているだけの可能性もあるので、まずは自分で対処し、不具合が解消されないようであれば業者に修理や交換を依頼するようにしましょう。
自分でおこなえる主な対処法は、以下のとおりです。
- リモコンのスイッチを入れ直す
- 給湯器のコンセントを抜きさしする
- すべての蛇口の状態を確認する
- 水道と給湯器の元栓を確認する
- ガスの元栓を確認する
- ガスメーターを確認する
それぞれの対処法について詳しく解説していきます。
リモコンのスイッチを入れ直す
先ほど紹介した「011」「111」「140」のエラーコードは、リモコンのスイッチを入れ直すことで解消されるケースがあります。
給湯器は精密機械なので、しばらく使い続けていると不具合が発生し、正常に動作しなくてなってしまうことがあります。
この場合、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスのように再起動させることで不具合が解消される可能性があるので、リモコンのスイッチを入れ直ししてみてください。
給湯器のコンセントを抜きさしする
スイッチの入れ直しで問題が解消されない場合、給湯器のコンセントを抜きさしすることで不具合が解消される場合があります。
この方法は、落雷によって給湯器で漏電が発生してしまっている場合などに有効です。
給湯器のコンセントを抜き、改めて接続し直してみてください。
すべての蛇口の状態を確認する
給湯器で沸かされたお湯は蛇口を通って供給されるため、給湯器ではなく蛇口の故障も疑わなくてはいけません。
お湯が出なくなってしまった場合は、一度すべての蛇口の状態も確認してみてください。
すべての蛇口からお湯が供給されない場合は給湯器側で不具合が発生している可能性が高いといえますが、特定の蛇口でのみお湯が供給されない場合は、その蛇口で不具合が発生してしまっている可能性が高いと考えられます。
この場合、対処が必要になるのは給湯器ではなく蛇口の方ですので、水道修理業者などに依頼して対応してもらいましょう。
給湯器の元栓を確認する
給湯器には給水元栓という設備が備わっていますが、この給水元栓が閉まっていると、給湯器に水が供給されずお湯を沸かすことができません。
そのため、給水元栓が閉まっていないかどうかの確認も必要になります。
給水元栓は給湯器のすぐそばに設置されています。
ガスの元栓を確認する
ガスでお湯を沸かすタイプの給湯器の場合、ガスが供給されていないとお湯を沸かすことができません。
ごくまれではありますが、ガスの元栓が閉まっていることが原因でお湯を沸かせなくなってしまっていることがあるので、ガスの元栓も確認するようにしてください。
ガスメーターを確認する
ガス遮断機能つきのガスメーターが導入されている住宅の場合、地震などの影響によってガスの供給が遮断されてしまうことがあります。
その場合、ガスメーターの動きが止まっているはずですので、ガスメーターを確認してみてください。
ガスメーターが止まっている場合、説明書に記載されている手順で復帰作業をおこなうことでガスの供給が再開されます。
3. パロマ給湯器を修理した場合と、交換した場合の費用相場
自分でおこなえる応急処置を試してみても不具合が解決されない場合、給湯器の修理や交換が必要になります。
そこで気になるのが、修理や交換にかかる費用についてではないでしょうか?
パロマの給湯器を修理する際にかかる費用の目安は以下のとおりです。
<パロマ給湯器修理費用の目安>
修理内容 | 費用の目安 |
燃焼系の不具合 | 17,000~33,000円 |
電装系の不具合 | 6,000~46,000円 |
安全装置系の不具合 | 7,500~58,000円 |
水制御系の不具合 | 10,000~35,000円 |
リモコンの不具合 | 16,000~38,000円 |
また、交換する際にかかる費用の目安は以下のとおりとなっています。
<給湯器交換費用の目安>
作業内容 | 費用の目安 |
既存の給湯器の撤去 | 5,000~8,000円 |
新しい給湯器の取り付け | 5,000~8,000円 |
給水結び替え | 5,000~8,000円 |
給湯結び替え | 5,000~8,000円 |
リモコン結び替え | 8,000~12,000円 |
ガス結び替え | 8,000~12,000円 |
上記はあくまでも交換作業に対する費用なので、本体を交換する場合は、この金額に給湯器本体の費用もプラスされます。
そのため、最低でも10万円、高機能な最新の給湯器に交換する場合は20万円ほどかかると考えておくべきでしょう。
給湯器の修理をおこなう際の作業費用や給湯器の販売価格は、それぞれの業者によって異なります。
そのため、上記の価格はあくまで目安でしかありません。
修理や交換にかかる正確な費用を把握したいのであれば、業者に見積もりの作成を依頼する必要があります。
業者に訪問してもらい、
- 不具合の原因
- 修理で対応可能かどうか
- 交換が必要かどうか
などを確認してもらった上で初めて費用がハッキリするので、なるべく早く業者に見積もりの作成を依頼するようにしてください。
4. まとめ
パロマの給湯器が壊れてお湯が出なくなってしまったときの対処法について紹介してきました。
製品によって異なるものの、給湯器の耐用年数は10年ほどで、しばらく使い続けているとお湯が出ないなどの不具合が発生してしまうことがあります。
これは給湯器のような機械を使用していく上で仕方のないことです。
もし実際にお湯が出ないなどのトラブルが発生してしまった場合は、まずエラーコードを確認するようにしてください。
エラーコードを確認すれば、不具合の原因の判断がつきやすくなります。
その上で今回紹介した方法を試してみてください。
もし、紹介した対処法を試してみても問題が解決されない場合は、メーカーや業者に修理や交換を依頼しましょう。
修理や交換にかかる費用については、ご紹介した費用の目安が参考になるはずです。
ただし、これはあくまでも目安であり、正確な費用は見積もりを作成してもらうまでわかりませんので注意してください。