お湯が出ない!東京ガスの給湯器が故障した場合の対処法とかかる費用の相場
お風呂に入ろうとお湯の蛇口をひねっても、なぜか「お湯が出ない」という経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
お湯が出ないときに考えられる要因は、給湯機器の不具合やガス供給のトラブルなどが考えられます。
お湯が出ないという急なトラブルは、時間に関係なく起こる可能性があるため、どんな要因や対処法があるのか知っておくと安心です。
今回は、東京ガス対応の給湯器にトラブルがあったときのエラー番号の意味や対処法、修理、交換したときの費用相場などについてご紹介します。
目次
1. お湯が出ない場合、東京ガスの給湯器に表示されるエラー番号と意味
お湯が出ないときに想定される要因として多いのは「給湯器のトラブル」です。
まれにガスの供給面が要因となることもありますが、普段とおりに使っていてお湯が出ない場合は、はじめに給湯器に何らかのエラーが出ていないか確認します。
一般的に、リモコンに表示されるエラー番号によってトラブルの要因が判断できるようになっています。 東京ガスの主なエラーコードとその意味は次のとおりです。
ここでは主なエラーコードについて、詳しくご紹介します。
エラーコード「2」
60分連続燃焼になると、安全のために自動的に停止します。故障ではないため心配ありませんが、再びお湯を使うときは給湯栓を一度閉めてから再操作を行う必要があります。
エラーコード「8」
出湯温度が設定温度と異なるときに停止します。一度スイッチを切り再操作してもお湯が出ないときは故障の恐れもありますので、業者に連絡するのがよいでしょう。
エラーコード「11」
点火不良により運転が停止した場合に表示されます。点火不良の原因は問題ない場合と、故障の場合と両方で考えられます。
ガス栓が開いているか確認してから再操作します。ガスが停止している可能性もあるため、ガスメーターも確認しましょう。
エラーコード「17」
漏水検知によって停止したときに表示されます。漏水はよくあるお湯が出ない原因のひとつです。
修理が必要なケースが多いでしょう。
エラーコード「110」「111」「112」
給湯点火不良、ふろ点火不良、暖房点火不良などで表示されます。何らかの要因でガスそのものが停止していることが考えられるため、ガス栓やメーターを確認しましょう。
使用には復帰のための操作が必要です。地震などの災害時やガス漏れの恐れがある場合には、自分で判断せずにご契約のガス会社に連絡しましょう。
エラーコード「888」
点検時期が到来するときに表示されます。給湯器は燃焼を伴うものですから、安全のために法定点検が必要です。点検を怠ると不完全燃焼などの不具合に繋がり、事前にトラブルを防げなくなってしまいます。
表示されたときは速やかに点検依頼をしましょう。
エラーコード「U4」
お湯はり不良のときに表示されます。すべての給湯栓を閉めてからスイッチを入れ直し、再操作します。
一般的にはこの操作で正常になりますが、引き続きお湯が出ないときは業者に点検してもらいましょう。 エラーコードが出たときは、説明書に記載されている操作を確認し、一度試してから次に行うべきことを進めるようにしましょう。
2. 修理・交換は可能? 東京ガスの給湯器でお湯が出ない場合の対処方法
実際にお湯が出ないときには、原因が給湯器以外の場合もあるため、はじめにどこに原因があるか確かめる必要があります。
水栓本体のチェック
お湯が出る箇所は、お風呂、洗面所、キッチンなどです。
キッチンではお湯が出るがお風呂ではお湯が出ないなど、一部の水栓だけお湯が出ない場合は、水栓の不具合が疑われます。
お湯の温度を調整するサーモ部材が故障していると、お湯に切り替わることができずにお湯が出ないという現象が起こります。
この場合はサーモ部材の交換などが必要です。
ガスメーターのチェック
ガス給湯器の場合、ガスの供給が遮断されればお湯を作ることができなくなりますので、お湯が出ない原因になります。
エラーコード「11」や「111」などの場合はガス供給が止まっていることを表しますので、この場合はガスメーターを復帰させる操作が必要です。
地震の後など安全のために自動的に遮断されることがありますので、覚えておきましょう。
給湯器の電源チェック
水栓にも異常がなくガスも問題ないなら、給湯器の故障が疑われます。
給湯器本体に原因があるようなエラー番号が表示されていないか確認しましょう。
エラー番号に内容によっては修理や交換が必要な場合があります。
給湯器の止水栓チェック
給湯器に繋がる止水栓から水漏れがあると、蛇口までお湯が届かずにお湯が出ないことがあります。
止水栓からの水漏れは劣化などが原因ですが、一般的には給湯器の交換をしなければなりません。
水漏れ以外でも、配管が凍結していることでお湯が出ないことがあります。
給湯器は外部に取り付けられることが多いため、凍結によってお湯が蛇口まで届かないことがあります。
凍結の場合、解凍が必要になりますが熱湯を直接かけるのは亀裂の原因になることもあるため、ゆっくりと解凍するのがよいでしょう。
3. 東京ガスの給湯器を修理した場合、交換した場合の費用相場
給湯器に不具合があり、修理または交換する場合にはどれくらいの費用がかかるでしょうか。
修理と交換のそれぞれの費用相場を確認しましょう。
給湯器修理の費用相場
給湯器の修理にかかる費用目安は次のとおりです。
修理の範囲により費用も異なりますが、10年以上が経過した給湯器の場合は部品供給が終了していることもあり、この場合は相場よりも割高になることが考えられます。
給湯器交換の費用相場
一般的に給湯器の寿命は10年といわれます。
そのため、修理にコストがかかりすぎる場合は交換も選択肢のひとつになるでしょう。
交換する場合の費用目安は次のとおりです。
修理すべきか交換すべきか判断に迷うところです。 給湯器の寿命があと何年程度見込めるかで判断することもよいですが、新しい給湯器の場合、少ない燃料(ガス)で効率よくお湯を作ることができる省エネルギー器具もあるため、どちらを選択すればよいか総合的に判断するのがよいでしょう。
4. まとめ
毎日の暮らしの中で、急にお湯が出なくなると不便を感じてしまうでしょう。
お湯が出ない原因がすぐに解決できるようなものであれば安心ですが、給湯器本体のトラブルである場合は、修理や交換などに繋がることもあります。
まずは何が原因なのか調べ、本体に問題があると判断されるときは、速やかに専門の業者に相談するようにしましょう。