はじめての給湯器交換! 家族のニーズに合った給湯器選びとは?
給湯器の調子が悪くなり、毎日の生活で不便を感じている方もいるのではないでしょうか。
給湯器は新品から8年以上経過すると故障のリスクが高くなったり、寿命によって交換を検討したりする目安の時期といわれています。
とはいえ、はじめて給湯器を交換する場合、どのような機器を選べばよいかわからない方も少なくないでしょう。
今回は、給湯器を選ぶ際のポイントや注意点、最新の給湯器の便利機能などについてご紹介します。 家族のニーズに合う最適な給湯器選びにお役立てください。
目次
1. まずは今使っている給湯器を確認
交換する給湯器を検討する際は、はじめに、現在使用している給湯器を確認しましょう。
給湯器の故障の原因が、家族の生活スタイルに対して機能や能力が不足している可能性もあります。
本来の給湯器能力以上の負担をかけて運転させている場合、それだけで給湯器の寿命を短くする要因にもなりますし、故障リスクも高まります。
子どもの成長とともに生活スタイルが変化しているなら、現在使っている給湯器のサイズ(号数)や機能の変更が必要です。
マンションの場合、設置スペースが限られていることから現在使っているものと同型のものしか交換できない場合があります。
交換する機器を選ぶ前に、必ずマンションの管理組合に確認しましょう。
また、賃貸物件の場合は設備機器の修理交換は大家さんや管理会社が行うことが一般的ですので、不具合がある場合は連絡して修理・交換を依頼してください。
2. 一般的な給湯器選びのチェックポイントと注意点
ガス給湯器といっても、機能によって次のような種類があります。それぞれの特徴と注意点をご紹介します。
(1)給湯器の機能と種類
はじめに給湯器の機能と種類を確認していきましょう。機能別では主に次の3つに分けられます。
- 風呂給湯器
風呂給湯器は、給湯と追い焚きができるものです。家庭の給湯器としては一般的に使われてるタイプです。
キッチンや浴槽、洗面所などの給湯に加えて、お風呂ではシャワーも使えます。追い焚き機能があることがポイントです。
- 暖房風呂給湯器
給湯暖房熱源機は、給湯機能だけではなく暖房機能もあるタイプです。
一般的な給湯機能に加えて、床暖房やミストサウナ、浴室暖房乾燥機などの機能が使えます。
温水式の床暖房を使っている家庭で使われてることが多いでしょう。
給湯機能では機種により追い焚き機能も付いています。
- 給湯器
追い焚き機能などはなく、給湯機能のみのシンプルなタイプです。
学生や社会人など一人暮らし用の賃貸住宅などで使われています。
また、お風呂が設置されていないレストランや事務所など、業務用の給湯機器としても使われることが多いでしょう。
(2)給湯器の号数
給湯器は能力を「号数」として分けています。
号数は「水温+25度」のお湯が1分間に何リットル作れるかということを元にしており、20号なら20リットル、24号なら24リットルと、号数が大きくなるにつれてたくさんのお湯が作れるということになります。
- 16号の目安
16号は、学生や社会人など一人暮らしの世帯に適した能力の給湯器です。
複数個所同時にお湯を使う機会がほとんどないことを想定しています。
シャワーのみなど1箇所でお湯を使うなら不便を感じることはないでしょう。
- 20号の目安
20号は、2人暮らしの世帯に適した能力の給湯器です。
子どもが独立して夫婦だけの暮らしや高齢者などに向いています。
お風呂でシャワーを使いながらキッチンでもお湯を出すなど、複数個所で同時に使うことが可能です。
- 24号の目安
24号は、4人家族の世帯に適した能力の給湯器です。
家族が複数個所でお湯を使うことを想定していますので、冬場でもお風呂や洗面、キッチンで同時に使ってもゆとりのパワーがあります。
(3)風呂給湯器の種類
家庭用として多く使われているのは、追い焚き機能が付いた「風呂給湯器」です。
最近は一人暮らし世帯にも、追い焚き機能付きの給湯器が使われていることがあります。
風呂給湯器は機能により「フルオート」と「オート」の2種類に分けられます。それぞれの違いを確認していきましょう。
- オート
「オート」は、お湯張りと保温を自動で行ってくれる機能を持ちます。この他、足し湯は手動でも可能です。
保温機能があると、お湯張り後の一定時間は設定温度を保つように自動で追い焚きをしてくれるため、いつでも快適な入浴が可能です。
- フルオート
「フルオート」は、お湯張りと保温、足し湯をすべて自動で行ってくれる機能を持ちます。
お湯張り後の一定時間は保温、足し湯を自動で管理してくれます。配管洗浄機能も付いてるのが一般的です。
給湯器を選ぶときは、号数などの基本的な能力と給湯器として機能などをよく比較して、家族のライフスタイルに合うものを選択できるように気を付けましょう。
3. 最新の給湯器の便利な機能
給湯器の基本的な機能、能力はどのメーカーでも共通していますが、最近はIT機能と連携させたり、お掃除機能を充実させたりと便利機能が充実した機種も出ています。
ここでは、給湯器の最新機能をピックアップしてご紹介します。
(1)インターホン機能
浴室リモコンと台所リモコンで直接会話ができる機能で、ほとんどの給湯器メーカーが対応できます。
「まだお風呂から出ない?」など、思春期の子どもが入浴中でも外から声をかけることができます。
小さい子どもや高齢者の入浴中事故を防ぐことにも役立ちます。
(2)見守り機能
センサーで入浴したことを検知し、一定時間経過後に台所リモコンに音で知らせる機能があります。
高齢者など入浴中に事故があっても、家族が発見できないようなケースを防ぐことが期待できます。
(3)配管クリーン機能
追い焚き機能を持つ給湯器は、配管に溜まったお湯(水)が次にお湯張りをするときに出てくるため、衛生面が不安だという方も少なくありません。
配管クリーン機能は、配管の衛生を保つため、排水の際に追い焚きの配管内を洗い流すものです。
配管内の雑菌が蓄積されるのを防ぎます。
(4)予約運転機能
お湯張りをあらかじめ予約できる機能です。設定した時間、温度でお湯張り、保温を自動で行います。
予約しておけば、うっかりお湯張りボタンを押し忘れてしまい、入浴できなかったということを防いでくれます。
さらに、IT技術が進化し、スマートフォンなどで外出先からお風呂のリモコンを操作できる機能も出てきています。
帰宅前にスマートフォンからお湯張りができるため、共働き家庭でも家事の負担を減らすことが可能です。
4. まとめ
今回は、給湯器の種類や特徴、能力の違い、最新の給湯器の機能などについてご紹介しました。
まずは現在使っている給湯器を確認し、自分たちのライフスタイルに合っているかどうかをしっかりと考えながら、給湯器の能力や便器機能を合わせて検討しましょう。
最適な給湯器を選ぶために、不安な点は給湯器の交換を扱うプロに相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。