ノーリツの給湯器が故障！どこに頼む？メーカー保証の確認と賢い依頼先の選び方

お湯が出ない！

突然給湯器が故障してお湯が出なくなると、生活に支障が出ます。
故障している状態で使用し続けると事故に繋がる危険があるので注意してください。

また修理先は給湯器が故障してからだと選ぶ時間が限られますので、あらかじめ依頼する業者は決めておくことをオススメします。
本記事ではノーリツの給湯器が故障した際の手続き方法と、修理の依頼先の選び方について解説します。

1．ノーリツの給湯器が故障？最初に確認すること

給湯器が動かなくなった場合、故障の原因によって取るべき手段は変わってきますので、最初に故障した原因を特定してください。

（1）給湯器にどのような不具合があるのか症状を調べる

給湯器に故障が発生した場合、次のような症状が出てくることがあります。
給湯器はガスを使用しているため、ガス漏れが発生すれば火災や一酸化炭素中毒の危険が出てきますので、異変を感じたらすぐに使用を停止してください。

＜給湯器が故障した際の主な症状＞

症状	原因・注意点
お湯が出ない	給湯器の寿命は10年程度です。長期間使用していると経年劣化により故障することがあります。
温度が不安定	温度が安定しないのは給湯器の故障のほか、ガスの供給が正しく行われていない可能性もあります。
追焚ができない	追焚機能がついている風呂給湯器の場合、追焚だけできなくなる場合があります。循環ポンプや給湯器本体の故障のほか、水圧異常や連続使用の検知による運転停止の可能性があります。
異音	給湯器を使用して異音がする場合、不完全燃焼やガス漏れが発生していることが考えられます。
ガスの臭い	ガスは危険を察知できるように、付臭剤が使用されています。不快感を覚える臭いを感じましたら、ガスが漏れている可能性があります。
煙が発生	給湯器から黒い煙が出ている場合、不完全燃焼が起きていることが考えられます。
水漏れ	配水管などが破損していると、給湯器やその周囲から水漏れが発生します。

（2）自分で修理できるトラブルなのかを確認する

ガス漏れや黒煙が発生している場合は、すぐに使用停止し、給湯器を修理する必要があります。
一方で、ノーリツの給湯器は故障等が発生した場合にエラーコードが表示されるようになっており、一時的なエラーは電源をオフするなどの措置だけで問題が解消することもあります。

＜ノーリツ給湯器の主なエラーコード＞

▶お探しのエラーコードが見つからない場合はこちら

エラーコードごとに故障やトラブルの原因は違います。
たとえばエラーコード【002】の水位設定不良は、再度ふろ自動スイッチを押すことで故障表示が消えます。

給湯や追焚については、長時間連続運転を行うとエラーが発生しますので、再び使用する際は運転スイッチを1度オフにしてください。

給排気異常やふろ燃焼異常は、経年劣化等が原因の可能性もあります。
交換せずに使用していると別の故障や事故に繋がる危険もありますので、これらのエラーコードが表示されましたら、使用できている状態であっても早期に修理・交換することが望ましいです。

（3）メーカーの保証期間を確認する

給湯器が故障して動かなくなった場合、メーカーの保証期間を確認してください。
保証期間内であれば、無償で修理・交換してもらうことができます。

ただ注意点として、給湯器はメーカーによって保証期間は異なり、すべての故障に対して保証が適用できるとは限りません。
配管の接続不良などの工事は、メーカー保証対象外となっているケースもありますので、修理の連絡をする前に保証内容をご確認ください。

ノーリツにつきましては、保証料を支払うことで延長保証サービスを受けることが可能となっています。
「安心プランS」は、5年・7年・10年の中から延長する期間を選ぶことで、通常のメーカー保証期間よりも長く保証を受けられるサービスです。
ノーリツの給湯器を使用されている方で、ノーリツの延長保証サービスに加入された方は、「安心プラン」の保証書と保証シールが発送されておりますので、お手元に保証書等があるか確認してください。

2．給湯器修理の主な依頼先とそれぞれのメリット・デメリット

給湯器が故障した際の選択肢は、「給湯器専門業者」「給湯器メーカー」「ガス会社」の3つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

（1）給湯器専門業者に依頼するメリット・デメリット

給湯器専門業者に依頼するメリットは、給湯器対応に特化している点です。
依頼してから修理までの対応は早いですし、いろいろなメーカーの給湯器を扱っていますので、部品なども豊富です。
給湯器の交換が必要となった際は、各メーカーから用途に合わせたものを選ぶことができます。

デメリットとしては、給湯器専門業者の中にも良し悪しがある点です。
悪徳業者に依頼してしまうと、修理が適切に行われなかったり、不必要な修理まで行って多額の費用を請求されたりする可能性もあります。
ただ業者の良し悪しは、ホームページ等で公開されている情報からでも取捨選択できますのでご安心ください。

（2）給湯器メーカーに依頼するメリット・デメリット

給湯器メーカーに依頼するメリットは、メーカーが扱っている給湯器の中からご家庭に合ったものを選べる点です。
給湯器は日々進化していますので、買い換えることで今よりも便利かつ経済的になる可能性が高いです。
またメーカー自身が販売していますので、修理や保証対応も充実している点も魅力の一つです。

デメリットとしては、給湯器メーカーは機器を販売するメーカーであり、修理を専門にしているわけではありません。
そのため修理を依頼してから対応するまでに時間を要したり、修理費が高くなったりすることもあります。

（3）ガス会社に依頼するメリット・デメリット

ガス会社に依頼するメリットは、ガスの専門家であることの安心感が大きいです。
給湯器の交換ミスは事故に繋がりますので、値段だけでなく信頼できるかも修理先を選ぶ際の大切な判断基準です。

デメリットとしては、他の修理先の選択肢に比べて料金が高い点です。
ガス会社は給湯器の修理をメインしているわけではありませんので、修繕費は高くなる傾向にあります。
また保有している給湯器や部品の在庫も多くないため、修理するまでに時間がかかりますし、給湯器の交換が必要となった際、新しく使用する給湯器の選択肢が少ないこともマイナスです。