ガス代が急に高くなった? ガス代を節約する省エネ給湯器とは
ガス代の値上げについて、最近はよく耳にすることが多いでしょう。
ガスに限らず電気などの値上げも続いているため、家計負担への影響も大きく、なんらかの対処を検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、ガス代が高くなった要因や、ガス代を節約するための省エネ機器と価格相場などについてご紹介します。
目次
1.ガス代は本当に高くなった?
光熱費の値上がりについて取り上げられる機会が多くなっていますが、実際にどのくらい値上げになっているのでしょうか。
大手4社のガス料金や都市ガスとLPガス(プロパンガス)の料金予想などについてご紹介します。
(1)大手が2022年12月に料金値上げ! 理由は?
2022年12月分より、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスの大手4社は都市ガス料金の値上がりを公表しました。
ガス料金の値上げの背景には「原料費調整制度」があります。
そもそもガス料金の値上げは、原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入価格が高騰していることが要因のひとつとされています。
天然ガスの主な資源国はロシアです。資源国が日本だけではなくヨーロッパ諸国などにも供給を減らしていることや、中国の天然ガス需要が増えていることなどが影響しています。
日本における天然ガスの輸入割合は9割を超えており、価格が高騰しても取引をしなければなりません。
そのため、一般家庭にも原料高騰が影響してしまうのです。
(2)原料費調達制度とは?
原料費調達制度とは、経済情勢を料金に反映させて原材料の変動に応じた料金を設定するための制度です。
具体的には、貿易統計価格の3カ月平均値をもとに、毎月の料金を調整します。
ただし、原材料が大幅に高騰した際に、その影響を緩和する目的で一定の上限が設けられています。
(3)都市ガスとLPガスはどのくらい上がるの?
都市ガスとLPガス(プロパンガス)のいずれも、2~3割程度は値上がりすることが見込まれています。
都市ガスの原料である液化天然ガス(LNG)、LPガスの原料である液化石油ガス(LPG)とも価格が高騰していますので、多くの家庭、事業者に影響が出てくるでしょう。
(4)今後のガス料金の見通しは?
原料費調整制度により調整されてはいるものの、すでに上限額に達しているのが実情です。
2023年春にかけて上限額を段階的に引き上げる見込みとなっています。
今後もガス料金の値上げ情報を注視することが大切です。
(5)電気料金も値上がりが続いている
電気料金も値上がりが続いている状況です。
コロナの影響やウクライナ情勢などが影響し、火力発電に用いる原油価格の高騰が続いているためです。
2020年7月ころから電気料金の価格上昇が始まり、2022年9月には前年比120%ほどにまで推移しています。
国の政策で一定の補助期間が設けられる予定ですが、電気料金としては今後2023年9月くらいまでは前年比横ばいから微増、2023年10月以降は前年比から大きく値上がる見込みとなっています。
2.ガス代を節約する省エネ給湯器
2023年もガス代の値上がりが予想されるなか、ガス代を節約することが家計負担を緩和させる対処方法といえます。
ここからは、節約に繋がる省エネ給湯器をご紹介します。
(1)省エネ給湯器にはどんな種類があるの?
省エネ給湯器とは、熱効率が高く従来よりも少ない燃料でお湯を作れる高効率な給湯器を指します。
主に次の3つの種類が挙げられます。
エコジョーズ
エコジョーズは、エネルギー利用率は95%、CO2排出量は従来よりも15%削減された省エネタイプのガス給湯器です。
都市ガス、LPガスのどちらも対応します。
エコジョーズは貯湯せず瞬間式でお湯を作るため、機器本体はコンパクトで省スペース。
設置する場所に柔軟に対応できるのが特徴です。
従来型よりガス代は約10%節約できるため、たくさんお湯を使う家庭におすすめです。
エコキュート
エコキュートは、大気中の熱と電気を利用してお湯を作る省エネ給湯器です。
お湯を沸かすのに使用する電気は安い深夜電力を使うため、光熱費の削減が期待できます。
エコキュートは作ったお湯を貯湯する仕組みです。
湯切れを起こさないために、使用料に合う適切な給湯器を選ぶことがポイントです。
ハイブリッド給湯器
ハイブリット給湯器は、電気とガスを利用してお湯を作る省エネ給湯器です。
瞬時にお湯を作れるエコジョーズと、効率的にお湯を作れるエコキュートと、両方の機能が備わっています。
生活スタイルや家族の人数、お湯の使い方などに合わせて使い分けできるのが特徴です。
基本的には電気でお湯を作り、貯湯されたお湯がなくなったときはエコジョーズを利用します。
お湯切れの心配がないため安心して使えます。いつでも必要な分だけ使えるのがポイントです。
(2)主な省エネ給湯器の節約効果と価格相場
エコジョーズ、エコキュート、ハイブリッド給湯器のそれぞれの節約効果と価格相場をご紹介します。
エコジョーズ
エコジョーズは熱効率のアップにより、ガス代が約10%程度削減されます。
また、エコジョーズの交換費用の相場は次のとおりです。
- オート約40万円
- フルオート約46万円
エコキュート
電気でお湯を作るエコキュートは、都市ガスと比較すると光熱費が約60~70%が削減されます。
初期費用となる機器代は一般的なガス給湯器よりは少々割高になるでしょう。
エコキュートの交換費用の相場は約20~50万円です。
ハイブリッド給湯器
一般的なガス給湯器と比較すると、ハイブリット給湯器は光熱費が約40%程度の削減が期待できます。
給湯器の交換費用の相場は約70万円です。
エコキュート、ハイブリット給湯器はランニングコストの削減が期待できますが、初期設置費用が高くなります。
また、今回ご紹介した節約効果は一例であり、使い方や設置環境などにより異なります。
弊社で取り扱っている給湯器の価格については、以下のページをご参照ください。
3.まとめ
今回は、ガスや電気の値上がり傾向についてとその要因、節約できる省エネ給湯器の特徴や価格相場などをご紹介しました。
現在の世界情勢から、2023年も引き続き光熱費の高止まりが想定されます。
家計にも影響が大きいものであるため、そろそろ給湯器を交換しようかと考えている方は、省エネ給湯器を検討してみてはいかがでしょうか。