ホームセンターの給湯器交換は本当にお得? メリットとデメリットを徹底解説
現在使用しているガス給湯器が耐用年数の10年以上を経過している場合は、ガス給湯器の交換を検討する必要があります。
ガス給湯器の交換は依頼先の選択肢が豊富で、ホームセンターもそのひとつです。
この記事を読むと、ホームセンターでの給湯器交換が本当にお得なのか、そのメリット・デメリットがわかります。
目次
1.給湯器交換はどこに頼む?
ガス給湯器を交換する際の主な依頼先は5つあります。まずはその特徴についてご紹介します。
(1)ホームセンター・家電量販店
近所にあるホームセンターや家電量販店でもガス給湯器を扱っていますので、交換が可能です。
ただし設置工事は外注になり、施工業者は別になるケースがほとんどです。
(2)給湯器メーカー
現在使っているガス給湯器のメーカーに交換を依頼することもできます。
ただし、給湯器メーカーのメイン業務はガス給湯器の開発や販売になります。
修理・交換にはあまり力を入れていないメーカーも多く、工事費が高めになる、また施工は下請けになるという特徴があります。
(3)ガス会社
契約しているガス会社にガス給湯器の交換を依頼するのが一番多いケースです。
ガス会社以外の選択肢を知らないという理由から、自動的にガス会社に交換してもらう人が多いのです。
(4)工務店・リフォーム業者
工務店やリフォーム業者にガス給湯器の交換を依頼することもできます。
ただし、あくまでも新築で家を建てたりリフォーム全体の中で交換したりするのであって、ガス給湯器のみの交換には対応していない業者も多いです。
(5)給湯器交換専門業者
インターネットで検索すると、たくさんの給湯器交換専門業者のWebサイトを見つけることができます。
工事エリアの範囲内であれば、給湯器交換専門業者に依頼してガス給湯器を交換してもらうことが可能です。
(6)その他
あまりメジャーではありませんが、インターネット上でガス給湯器本体を販売している業者もありますので、こちらで購入して交換する方法もあります。
ただし、ガス給湯器の交換には資格が必要ですので、無資格の方は設置をしてはいけません。
DIYのように自分で設置工事した場合、大事故に繋がる危険性がありますので、設置は業者に依頼しましょう。
また、ガス給湯器から水漏れした場合、先に水道業者に依頼して点検してもらうケースもあります。
水漏れの原因がガス給湯器本体の経年劣化で交換が必要な場合は、依頼先の特徴を参考に再検討しましょう。
2.依頼先ごとのメリット&デメリット
ガス給湯器の交換依頼先がこれだけ豊富にあると、逆にどこに依頼していいのか悩んでしまいます。
その際には、自分が何を重視するのかで決めるのがいいでしょう。
対応の早さや費用、信頼性などは依頼先によって大幅に異なりますので、その違いを把握しておくことが大切です。
(1)ホームセンター・家電量販店
ホームセンターや家電量販店のメリットは、普段行く買い物のついでに相談ができる点です。
セールしているタイミングであれば、安く購入することも可能です。
ただし、チラシによる安売りは台数が限られている点と、旧型の在庫処分のため最新型ではないことが多い点には注意が必要です。
デメリットは、設置工事を外注の下請け業者に依頼するので、設置までに時間がかかる点と、外注する分だけコストアップしてしまうという点です。
店頭スタッフが相談に乗ってくれるものの、実際の施工は外注先が行うため、現地調査をしたら見積もりが高くなってしまったり、店頭の説明と話が食い違ったりなどのトラブルにも注意が必要です。
(2)給湯器メーカー
給湯器メーカーについてはガス給湯器の部品を調達しやすいため、修理を依頼する際には候補に挙げられます。
製造元であるという安心感が一番のメリットです。
逆に、修理では問題が解決せず、新しいガス給湯器に交換するとなれば、そのメーカーの商品に限定されてしまうデメリットがあります。
さらに、設置を外注業者に依頼するため工事の日程調整に時間がかかる点や、費用が割高になるという点にも注意が必要です。
(3)ガス会社
日ごろからガスメーターの検針やガス料金のお知らせ等で社名を見慣れているため、親しみがあり、連絡先がすぐわかるというメリットがあります。
あれこれ悩まず、費用が高くても安心してお任せしたいという人に適しています。
デメリットは、扱っているガス給湯器の種類が限定されてしまい、欲しいガス給湯器がない場合があるという点と、割引きがほとんど適用されないので、ほかの依頼先に比べて給湯器の交換費用が割高になる点です。
(4)工務店・リフォーム業者
工務店やリフォーム業者を場合は、風呂場などのリフォームのついでにガス給湯器の交換を依頼することで割安になる可能性があります。
ほかのリフォームも同時に行う予定であれば、選択肢に入ってくるでしょう。
デメリットは、ガス給湯器だけの交換には対応していないケースが多く、対応していてもその場合はほかのリフォームとの抱き合わせではないので、割引きが期待できないという点です。
(5)給湯器交換専門業者
給湯器交換専門業者では、いろいろなメーカーのガス給湯器を扱っているので、欲しい製品を設置することができます。
対応のスピードも早く、アフターサービスも充実している業者が多いのが特徴です。
さらに割引率がとても高いので、ほかの依頼先よりも費用をおさえられるのも大きなメリットです。
ただし、なかには悪徳業者も存在し、トラブルが発生するリスクがありますので、実績があって信頼できる業者選びが重要になります。
ホームページをよく見て、資格の有無や施工事例を載せていない業者は避けた方が安心です。
3.給湯器交換にかかる費用相場
最後に、ガス給湯器の交換にかかる費用の相場について詳しくご紹介します。
(1)業者によって販売価格が違うのはなぜ?
ガス給湯器の本体価格については、5割・6割引きは普通で、最大で8割引きしている給湯器交換業者もあります。
なぜ業者によって違うのかというと、仕入れ先のメーカーに優遇されている業者はそれだけ安く仕入れることが可能だからです。
割引率は消費者にとってかなりインパクトがありますので、優遇されている業者はできるだけ割引率を大きくして競争に勝ちたいという仕組みです。
(2)給湯器交換費用の内訳
ガス給湯器交換費用の内訳としては、費用の大部分を占めているのが本体価格です。
それ以外に取付工事費や撤去費用、養生作業費用、人件費がかかります。
有料となりますが、保証を延長する場合はその費用も発生します。
(3)依頼先別・給湯器交換の費用相場
ガス給湯器交換の費用相場は、給湯専門給湯器であれば15万円以下、追い焚きなどのフルオート対応で15万円から20万円、省エネに効果があるエコジョーズであれば20万円以上と、機能性で金額は上下します。
依頼先ごとに設置工事費込みでの費用で比較してみると、ホームセンターよりも給湯器交換業者が安く交換設置することができることがわかります。
給湯器交換業者 | ホームセンター | 給湯器メーカー | ガス会社 | |
フルオート24号 | 14万円~ (弊社) | 17万円~ | 152,000円~ (リンナイ) | 175,800円~ (東京ガス) |
エコジョーズ24号壁掛け | 16万円~ (弊社) | 22万円~ | 193,000円~ (リンナイ) | 185,000円~ (東京ガス) |
業者選びは、費用だけでなく保証内容も確認しましょう
給湯器交換業者のセールスポイントとして、大幅な本体価格の値引きだけではなく「10年間無料保証」を付けているケースがあります。
これだけ聞くととてもお得感がありますが、実は本体の故障には対応しておらず、あくまでも設置工事の不具合に対する10年間保証であることが多いので、保証内容は必ず確認してください。
4.まとめ
ガス給湯器を交換する際にホームセンターを利用するのは、専門性に欠けることが多く、工事費込みの費用も割高になります。
より早く、より安く、ガス給湯器を交換したいということであれば、給湯器交換業者に依頼するのが最適です。