エラーE14が出たらどうする?【コロナ製エコキュート】
コロナ製エコキュートのリモコンに「E14」のエラーコードが表示され、ふろ自動運転ができなくなった場合はリセットや修理などの対処が必要になります。
この記事を読むとエラーコードE14の意味や表示される原因、その対処法がわかります。
目次
1.エコキュートエラー「E14」の原因は?
コロナ製のエラーコードについては、E10~E16にかけては給湯器内部のセンサーエラーを示しています。
その中でE14は、「湯張り流量カウンタ系異常」を知らせるエラーコードです。
(1)湯張り流量カウンタ系異常とは
湯張り流量カウンタ系の異常については、給湯器内部の湯張電磁弁の故障が原因のひとつと考えられます。
また、湯張り流量カウンタの断線や短絡も考えられますし、電子回路の不具合ではなく、ふろ配管が詰まっている場合なども湯張り流量カウンタ異常となり、エラーコードE14が表示されます。
エラーコードE14が表示されると湯張り流量カウンタ系異常のため、お湯張り(ふろ自動運転)ができなくなります。
(2)配管が凍結している場合も
「電子回路の不具合」と「配管の詰まり」では原因が大きく異なりますが、実は配管が凍結している際にもこちらのエラーコードが表示される場合があります。
確認が必要な配管は、貯湯タンクの給水配管とふろ配管です。
また、断水が発生していたり給水専用止水栓が閉じていたりしても、こちらのエラーコードが表示されることがあります。
(3)メーカーごとのちがい
エコキュートのエラーコードはメーカーごとに異なり、共通していません。
コロナ製のE14のエラーコードは、パナソニック製では「H77」のふろ流量調整弁異常、三菱製では「P05」のふろ用センサーまたはふろ用電磁弁の異常に該当します。
ダイキン製のエコキュートであればコロナ製と同じく「E14」がふろ流量カウンタの異常を示しています。
2.エラーコードE14の対処法
コロナ製のエラーコードE14が表示され、ふろ自動運転ができなくなった場合、ご自身で対処できる方法は限られています。
リセットでエラーコードの表示を消せるあいだは何とか利用できますが、リセットを続けていると不具合が起きる間隔も狭くなってきますので、基本的には専門業者に修理・交換を依頼することになるでしょう。
(1)リード線、コネクタの抜けを確認
コロナの公式サイトにはE14の対処法として、「リモコンのエラー表示のリセット」「ふろ配管の洗浄」「凍結した場合は自然解凍」「断水時は断水が終わるまで待つ」と掲載されています。
リード線やコネクタの抜けが原因になっている可能性もありますが、どこを確認すべきなのか、どこを触れていいのかは図面を見ても素人にはわかりませんし、よくわからないまま触れてしまうと他の不具合が起こる可能性がありますので、専門業者に任せるようにしましょう。
(2)取扱説明書や案内サイトに従って本体リセット
配管の詰まりが原因かどうかも専門業者に点検してもらわなければわかりませんから、ご自身でできることは本体のリセットだけです。
コロナ製のエコキュートの場合、リモコンの種類はタイプAの他、タイプ0からタイプ4まで6種類あります。
それぞれ操作が異なりますので、取扱説明書や公式サイトの案内に従ってリセットするようにしてください。
コロナのリモコンリセット方法はこちらで確認できます。
ただし、リセットをして一時的にエラー表示は消えても、また同じ不具合が起きた場合、何度も繰り返しリセットをしているとエコキュート自体に大きな負荷がかかります。
リセットしてもすぐにエラーコードが表示されるのであれば、専門業者に連絡して修理・交換を依頼することをおすすめします。
(3)メーカーや専門業者などに修理・交換を依頼
エラーコードE14が表示され、専門業者に修理・交換を依頼する際に、依頼先の選択肢がいくつかあります。
それぞれのメリット・デメリットを知っておくことは大切です。
メーカー
交換部品は揃っているものの、実際の修理・交換は下請け業者に任せるため、マージン分だけ費用が高くなり、時間もかかります。
交換専門業者
地元に密着しているので迅速に対応してくれますし、いろいろなメーカーのエコキュートを扱っているので、新しい製品に交換する際に選択肢が増えます。
割引率が最も大きいので、お得な点も交換専門業者のメリットです。
ホームセンターや大型電気店
安い価格の製品もありますが、型落ちしている可能性があるので注意が必要です。
実際の施工は協力業者に委託する場合が多く、店頭スタッフには給湯器の専門知識がないことが多い点も不安材料のひとつです。
工務店等の販売店
割引率はメーカーよりも大きいので、新品に交換するのであればお得です。
ただしエコキュートの修理には対応していない場合があるので、事前に確認が必要です。
3.エラーコードE14が出た場合の修理交換費用
最後にエラーコードE14となった場合、修理・交換にどのくらいかかるのか、費用相場について解説していきます。
(1)修理費用相場
エコキュートの修理について、部品交換や配管の交換、混合弁の修理は8,000円から70,000円ほどが相場価格です。
ヒートポンプユニットの電子回路の部品交換になると150,000円前後が目安となりますのでかなり高額になります。
メーカーの保証期間は2年間ですので、その期間内であれば無料で修理ができますから、保証期間と保証されている内容をよく確認しておきましょう。
コンプレッサや熱交換器であれば、保証期間が3年となっているケースもあります。
(2)本体交換の費用相場
エコキュートの耐用年数は10年から15年です。
耐用年数まで使用している場合は、一箇所修理をしても経年劣化で他の箇所でも不具合を起こしやすくなります。
その度に修理しているとさらに費用がかかりますので、耐用年数を過ぎている場合は本体を新しいものに交換することをおすすめします。
コロナ製エコキュートのメーカーの希望小売価格は、370Lのスタンダードタイプ「CHP-37SAY4」で909,700円となります。
その他工事費として、設置の基礎工事や配管工事などで10万円以上かかりますので、メーカーで購入する場合の費用はおよそ100万円です。
一方、給湯器専門業者で購入する場合、本体の割引率が大きいので、費用は工事込みで50万円ほどになります。
有料で10年保証を付けてもおよそ60万円で購入・設置が可能です。
同じ製品でも、メーカーと給湯器専門業者では大きな価格差があるため、業者選びの際は十分比較検討しましょう。
ただし、相場よりも安すぎる場合は、工事費用などを追加請求されたり、工事がずさんだったりとトラブルが発生するような悪徳業者の可能性もあります。
実績があり信用できる給湯器交換専門業者を選ぶようにしましょう。
4.まとめ
コロナ製のエコキュートでエラーコードE14がリモンコンに表示された場合、リセットで対処できる期間もありますが、最終的には専門業者に修理・交換を依頼することになるでしょう。
特に耐用年数の10年を超えて使用している場合は、本体の交換も視野に入れ、安心して依頼できる業者を日ごろから調べておくことをお勧めします。