エラーH59が出たらどうする?【パナソニック製エコキュート】
エコキュートのエラーコードはメーカーによって異なります。
パナソニック製のエコキュートを利用していて、エラーコードH59がリモコンに表示されるとシャワーのお湯が使えなくなってしまいます。
この記事を読むと、エラーコードH59が表示される原因とその対象法についてわかります。
目次
1.エコキュートエラーH59は給湯混合弁異常
まずは、パナソニック製のエコキュートのエラーコードH59とは、どのようなエラーなのか解説していきます。
(1)給湯混合弁異常とは
パナソニック製のエコキュートの場合、エラーコードH59は「給湯混合弁異常」を示しています。
混合弁は水とお湯を混ぜてお湯の温度を調節する機能を持っていて、給湯側(貯湯タンク)とお風呂側の2種類の混合弁があります。
エコキュートの耐用年数はおよそ10年ですから、購入してから10年以上経過している場合は混合弁の経年劣化の可能性が高いです。
また、エラーコードH34またはH81と共通する部分で、温度センサーの役割をしている「給湯サーミスタ」の不具合の場合も考えられます。
(2)給湯混合弁異常が起こるとどうなる?
給湯混合弁異常が起こると温度の調節ができなくなるため、蛇口やシャワーでお湯を使おうとしても水しか出なくなります。
お風呂側の混合弁には不具合はない場合、浴槽のお湯をためることはできますので、H59のエラーコードが表示されても浴槽に湯はりができるのであれば、給湯混合弁の不具合で間違いありません。
ちなみに給湯側の混合弁とお風呂側に混合弁の両方が不具合を起こしているのであれば、どちらからも水しか出ません。
このままだとシャワーでお湯が使えなく、生活が不便になりますので早急な対応が必要です。
(3)メーカーごとの違い
ガス給湯器であればエラーコードは各メーカー共通したものを使用していますが、エコキュートの場合はメーカーによってエラーコードは異なります。
給湯混合弁異常について、パナソニック製だとエラーコードH59ですが、三菱製のエコキュートだと、P01・P20・P21とリモコンに表示されます。
コロナ製のエコキュートだと給湯混合弁ではなく、ミキシング弁という名称を使っており、E24が給湯側の混合弁異常で、E25だとお風呂側の混合弁異常になります。
ダイキン製のエコキュートだとH56・H59・H60が混合弁異常のエラーコードで、日立製であれば611というエラーコードが表示されます。
2.エラーコードH59の対処法
対処法といっても、経年劣化であれば業者に依頼して部品の修理・交換か、エコキュート自体を交換するしか方法はありません。
ただし自分で試せる方法がひとつだけありますので、そちらを確認してから修理の依頼をするようにしましょう。
(1)取扱説明書などを参考に本体をリセットする
どのエラーコードが表示されたとしても、必ず一度試してもらいたいのが「リセット」です。
実は、このリセットをするだけで復旧する可能性があり、すぐにお湯を使うことができるのです。
リセット方法は、漏電遮断機をオフにして1分から2分待ち、再びオンにするだけです。
オフにしてすぐにオンにしても復旧しませんので、少し待ってからオンにしましょう。
復旧しないからといって何度もリセットを繰り返すと、エコキュート自体の負担が大きくなりますので、2回ほど試してみてリモコンのエラーコードH59が消えない場合は、業者に連絡することをおすすめします。
(2)メーカーのサービスセンターや専門業者に修理・交換を依頼
リセットで復旧しない場合は、業者に修理や交換の依頼をしましょう。
どこに依頼するかによって費用は変わってきます。
依頼先ごとの特徴をまとめましたので、参考にしてください。
また、耐用年数の10年を過ぎているのであれば、一箇所修理してもまたすぐに違う箇所で不具合が生じる可能性があります。
長年使用している場合は、修理よりもエコキュート自体の交換をおすすめします。
メーカー
保証期間内であれば修理費は無料ですから、メーカーのサービスセンターに連絡するのがよいでしょう。
エコキュート本体を交換する場合は、そのメーカーの製品に限定される点や割引率が低いというデメリットがありますので、他と比較してから決めるようにしましょう。
給湯器交換専門業者
地域に密着しているため修理や交換が迅速ですし、本体を交換する場合は他と比較して一番割引率が高いのでお得です。
有料になりますが、最長で10年の保証期間を設定しているようなアフターケアがしっかりしている業者をおすすめします。
デメリットは、工事後に高額請求するような悪徳業者も混じっている点です。
実績があり信頼されている業者を選ぶことを心がけましょう。
ホームセンター・大型電気店
ホームセンターなどでも扱っていますが、スタッフにエコキュートの専門知識がないケースが多い点、割引率は高くても型落ちしている製品だったりする点など、安心感やお得感は低いでしょう。
修理については、購入した店舗に限定されることが多いのが特徴です。
工務店等の販売店
家をリフォームするなかでエコキュートを設置するケースが主ですので、単独でエコキュートの修理や交換を扱っている店は少ないでしょう。
ハウスメーカーに依頼する場合は、そこからさらに下請けの工務店に依頼するので、中間マージン分だけ費用が高くなります。
3.エラーコードH59が出た場合、給湯器の修理交換にかかる費用
それでは実際に、エコキュートの部品修理や本体の交換となった際の費用相場がどのくらいなのか解説していきます。
保証期間内であれば修理費用は無料ですから、保証期間と内容は事前に確認しておいてください。
(1)給湯混合弁の交換や修理
給湯混合弁の修理・交換は、点検費用込みで2万5千円から4万円が相場です。
もう一方の風呂側の混合弁も同じタイミングで修理することになると、さらに1万円から1万5千円ほど費用がかかります。
(2)給湯サーミスタの交換や修理
点検の結果、給湯混合弁ではなく給湯サーミスタを修理・交換することになると、点検費用込みで2万4千円から3万7千円が相場となります。
給湯混合弁の修理・交換と比べると、費用は若干安く済みます。
(3)本体交換
エコキュートの耐用年数である10年が経過している場合は、今後不具合が続く可能性が高く、その都度修理費用がかかりますので、本体の交換を検討しましょう。
例えば、パナソニック製の新製品でフルオート・460L・ウルトラ高圧の「HE-JPU46LQS」は、本体価格だけでメーカー希望小売価格129万円ですが、給湯器交換専門業者だと大幅な値引きがありますので、工事費込み65万円で購入可能です。
機能性や容量によって費用相場は異なりますが、メーカーで購入するよりも給湯器交換専門業者で購入した方が大幅にコストを抑えることができます。
4.まとめ
エコキュートのパナソニック製でエラーコードH59が表示された際は、まずリセットを試してみましょう。
それでも復旧しないのであれば、業者に依頼して早急に修理・交換をしてもらいます。
保証期間や購入してから何年経過しているのかによって、依頼する先や修理よりも本体購入した方がよいなど選択肢が変わってきますので、しっかり確認してから今後どうするべきか検討するようにしましょう。