今すぐ解決したい！ お湯が出ない原因と対処法をポイントごとに徹底解説
ガス給湯器を使用していて、突然お湯が出なくなると生活がとても不便になってしまいます。
お風呂は使えないですし、冬場に食器洗いを水で行うのは大変です。
今すぐに解決したいところですが、状況ごとに依頼する業者も解決方法も変わってきますので、お湯が出ない原因を確認する必要があります。
なかには、自分の手で今すぐ解決できるケースもあるのです。
この記事を読むと、お湯が出ない原因とその対処法についてのポイントがわかります。
目次
1．お湯が出ない！ チェックポイントは3つ
はじめに、お湯が出なくなった場合に確認してほしいチェックポイントから解説していきます。
現在の状況を確認してみてください。
- 蛇口をひねり、水は出るのか確認する。
- 水は出るがお湯が出ない場合、浴室やキッチン、洗面所などすべての蛇口でお湯が出る場所はないか確認する。
また、ガスコンロは使用できるのか、ガスメーターは正常に動いているのか確認する。 - リモコンにエラーコードが表示されていないか確認する。
2．状況別のお湯が出ない原因
お湯が出ないからといって、必ずしもガス給湯器が故障しているとは限りません。
お湯が出ない原因によっては依頼する業者も変わってきますので、連絡する前にできる範囲で調べてみましょう。
（1）お湯は出ない、水は出る
水は出るがすべての蛇口からお湯が出ない場合は、ガス給湯器の不具合の可能性が高いです。
ガス給湯器の耐用年数は10年ほどですが、使用頻度によってはもっと早い時期に寿命を迎えます。
経年劣化によって故障している場合は、修理または交換が必要です。
ただし、定期的にメンテナンスや清掃をしていないのであれば、給湯器本体の水抜き栓フィルター（ストレーナ）や給排気口にゴミが溜まっていることで、お湯がうまく出なくなっているケースもあります。
また、ガス給湯器には問題はなく、ガスの供給面に問題があってお湯が出ない場合も考えられます。
ガスの元栓が閉まっているなど、ガスメーター側で遮断されているケースや、プロパンガス（LPガス）を使用しているのであれば残量不足といったケースがあります。
ガス関係の不具合でガスの元栓やガスメーターが原因であれば、自分で対処可能です。
ガスメーターのリセット方法
大きな地震が発生した際（震度5以上）には、ガスメーターの安全装置が作動します。
復帰の方法は、すべてのガス器具の使用を止めてガス栓を閉じ、ガスメーターの復帰ボタンを押します。
1分ほど経過し、点灯していたランプが消えればガスを使用できるようになります。
※念のためお使いのガスメーターの説明書を事前に確認しましょう。
（2）お湯も水も出ない
お湯が出ないだけでなく水も出ないとなると、ガス給湯器の故障ではなく、水栓などの水道関係に不具合が起きている可能性があります。
冬場であれば水道管の凍結の可能性も高いでしょう。
災害などの影響で断水している場合もあります。
水道料金を滞納していると水の供給がストップしてしまいますので、念のため支払いについても確認をしてみましょう。
そのほか、受水槽やポンプ、水道管の劣化といった原因も考えられますが、こちらは自分では調べられないので業者に依頼することになります。
（3）一部でお湯が出ない
キッチンではお湯が出るが、お風呂ではお湯が出ないのであれば、蛇口の不具合だと考えられます。
今すぐお湯を出せるようにしたいのであれば、水栓器具の修理・交換を依頼することになります。
水道管の一部凍結でも同じ状態になる場合がありますので、自然解凍するのを待ってから改めてお湯が出ないか確認しましょう。
（4）リモコンの表示が出ない
リモコンの電源がオフになっているとお湯は出なくなります。
リモコンを確認してオフになっている場合はオンにしましょう。
オンにしてもまったく表示が出ないのであれば、リモコンの寿命や湿気による電気系統や配線のトラブルの可能性があります。
（5）リモコンにエラーコードが表示されている
リモコンにエラーコードが表示されていてお湯が出ない場合は、メーカーのエラーコード一覧を確認してみましょう。
エラーコードによって、どの部分に不具合が起こっているのかがわかります。
各メーカーのエラーコードについて、くわしくはこちらをご参照ください。
3．自分でできる不具合の対処法
お湯が出なくなったからといってすぐに業者に連絡せず、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。
（1）水抜きフィルターの掃除
ガス給湯器自体の不具合の場合、本体の給水接続口部分の給水水抜き栓を清掃することで解消することがあります。
水抜き栓先端にフィルター（ストレーナ）が付いており、ここにゴミが溜まってしまうとお湯が出なくなる原因になるからです。
（2）凍結の解消
冬場で気温が低下すると、ガス給湯器の配管が凍結するケースがあります。
凍結してしまったら、ガス栓やガス給湯器落の給水元栓を閉めて自然解凍を待ちます。
今すぐお湯が使いたいからといって配管に熱湯をかけると、破裂する危険がありますので注意してください。
ぬるま湯（30℃から40℃）が用意できるのであれば、配管にタオルをかけてゆっくりぬるま湯をかけると解消が早くなります。
ぬるま湯をかけたあとは再び凍結しないように、濡れた部分を拭いておきましょう。
▶凍結についてはこちらの記事も参考にしてください。
（3）リモコンの電源リセット
リモコンにエラーコードが表示されていても、一時的な不具合の場合は、リモコンの電源を切ってリセットすると復旧することがあります。
リモコンのリセットは電源を入れ直すだけなので、簡単に試すことができます。
ただしその後もエラーが多発するようだと、早急にガス給湯器の修理や交換が必要です。
（4）給湯器本体のリセット
リモコンのリセットで解消されなければ、ガス給湯本体の電源コードプラグを抜くリセットを試してみましょう。
ガス給湯器本体のプラグを抜いてから、1分ほど待ってさし込むだけです。
その際、周辺がガス臭い場合や、雨などで濡れている場合は、ガス漏れによる引火や、水濡れによる感電の危険性がありますので注意してください。
（5）それでも直らない場合は専門業者へ
リモコンのリセットなど、自分でできる対処法をすべて試してみてもお湯が出ないのであれば、専門業者に依頼するしかありません。
断水や水道管の凍結などの水道関係は、水道業者に連絡します。
ガスの供給が止まっているといったようなガス関係であれば、ガス業者に連絡してください。
それ以外のガス給湯器本体に不具合が起こっていると考えられる場合は、給湯器専門業者に連絡しましょう。
ガス給湯器の修理や交換は、施工実績と品揃えが豊富な給湯器専門業者を選ぶことが大切です。
4．まとめ
お湯が出なくなる要因はさまざまです。
自分でできる対処法によって今すぐお湯を使えるようになることがありますので、業者に連絡する前に試してみましょう。
私ども親子大工は365日営業していますので、お湯が出なくてお困りの場合はご相談ください。
