トイレリフォームのかしこい業者選びと人気メーカーの最新トイレ機能
トイレをリフォームする機会は少ないので、「どこに依頼していいのかよくわからない」「どんなトイレにしていいのかわからない」というのが一般的です。
実は、トイレリフォームを依頼できる業者にはいろいろな種類があります。
それぞれの業者によって得意なリフォーム分野と不得意な分野があり、メリットやデメリットが異なります。
この記事を読むと、どこの業者にトイレリフォームを依頼するのがかしこい選択なのかがわかります。
あわせて、人気メーカー3社の最新のトイレ機能や交換費用についてもご紹介します。
目次
1.トイレリフォームはどこに頼む? 業者ごとのメリット&デメリット
トイレリフォームを依頼する先は水道工事業者やホームセンター、工務店などさまざまです。
それぞれに特徴がありますので解説していきます。
(1)水道工事業者
水道工事業者はトイレ全体のリフォームはあまり得意ではなく、水漏れなどの不具合を修理・修繕するのが主な役割です。
配管交換だけでなく便器や便座の交換も行ってくれますが、選べる商品は限られています。
また、Webサイト上に掲載されている料金と工事後に請求される料金に違いがあるケースもありますので注意が必要です。
(2)ホームセンター・家電量販店
ホームセンターや家電量販店でもトイレリフォームを扱っており、店舗によっては実物も展示しているため完成後のイメージがしやすいのがメリットです。
ただし、チラシに掲載されている格安商品は型落ちの在庫処分であることが多く、台数が非常に限られているため注意が必要です。
一般的な価格帯の商品では、メーカーとホームセンター、さらに工事を下請けする業者の間に中間マージンが発生するため実は割高になります。
受付スタッフは専門知識がない場合が多く、提携している施工業者もどこの業者が来るかわからないのがデメリットです。
業者によっては技術不足で水漏れなどの施工不要が発生する場合があります。
(3)リフォーム専門業者
トイレリフォームは建設業許可がなくても行うことができるため、工事の質に差が出てしまう場合があります。
リフォーム専門業者に依頼する際は、建築士・建設業の許可を保有しているのかどうかを事前に確認しましょう。
Webサイトに施工事例が写真付きで多く掲載されていることも、業者選びの参考になります。
(4)工務店
工務店に直接依頼する場合は中間マージンが発生しないため、工事費用などを抑えやすいというメリットがあります。
新築専門の工務店はトイレリフォームなどの小さな工事を嫌がることもありますが、地元で長く続いている工務店であれば実績も技術もありますので、内装まで任せることができます。
Webサイトを確認し、実際の施工事例やお客様の感想で「丁寧」と評価されている業者がおすすめです。
2.今どきのトイレリフォームのメリット
ここでは、最新機能を搭載したトイレに交換するとどのようなメリットがあるのかご紹介します。
(1)トイレ掃除がラクに|フチなし・タンクレス
トイレの掃除はたいへんな家事のひとつですが、最新のトイレだと便器のフチがなく掃除しやすいものや、タンクの裏側まで掃除しなくて済むタンクレスのものがあります。
また、表面は汚れがつきにくい加工がされており、黄ばみなども目立ちにくくなっています。
(2)小さな空間でもゆったり|タンクレストイレ
一般的なタンク式トイレは奥行が80 cm、高さが100cmあるため、小さな空間では圧迫感を感じる場合があります。
一方で、タンクレストイレは奥行が70 cm、高さが45 cmほどなので、トイレの限られた空間をゆったり使うことができます。
(3)除菌・消臭|においのない機能性トイレ
トイレの嫌なにおいの主な原因のひとつは、床や壁紙についた飛沫ともいわれます。
しみついたにおいは日々の掃除などではなかなか解消できませんが、除菌・消臭効果のある機能性壁紙にすることで、においのつきにくいトイレにリフォームすることができます。
汚れにくく滑りにくいようにコーティングされた床用のクッション材なども種類が豊富で、大理石風やタイル風など、最新のものは機能性とデザイン性を兼ね備えています。
また、使用後の気になるにおいについても、脱臭機能付きトイレであれば安心です。
消臭スプレーなどを使わなくて済む分手間もなく、お得です。
(4)収納インテリアも一緒に|くつろぎの空間へ
トイレを交換する際には収納インテリアも同時にリフォームすると、今まで以上に居心地のよい空間になります。
デザイン性やカラーコーディネートまでこだわると、トイレの雰囲気が大きく変わります。
1面だけ壁紙の色を変えるスタイリッシュな壁紙や、壁と一体化した壁面収納などのホテルライクなリフォーム、壁の厚みを利用した見せる収納やギャラリースペースなども人気です。
トイレは毎日何度も使う場所ですから、オシャレでくつろげる空間にすると生活の満足度が格段にアップします。
こういった自由度の高い本格リフォームについては、熟練の大工さんがいる工務店などの業者に任せると安心です。
(5)便座だけ交換|手軽に最新シャワートイレ
便器は既存のままで、便座部分だけを最新シャワートイレに交換する、簡単リフォームも人気です。
床工事の必要がないので工事時間も短く済みますし、低価格で手軽に最新機能搭載のトイレにリフォームできます。
(6)老後も安心|バリアフリートイレ
老後に備えてバリアフリートイレにリフォームするのもおすすめです。
手すり設置や段差解消、車いすでも使いやすい引き戸や折戸のドアへの変更、床材を滑りにくくしたり、和式トイレから洋式トイレに交換したり、便座を高くしたり、介護用にトイレの空間を拡張するなどの間取りの工夫もできます。
手すりの高さや間取り変更の細かな気配りは、熟練の大工さんだからこそできる技です。
(7)スマホ連動トイレで健康管理|遠方の家族の見守りも
最新のスマホ連動型のトイレもあり、スマホアプリを使ってシャワートイレの水量や洗浄位置を操作したり、使用状況を見て水道代や電気代を確認したりできます。
さらに排便の状態を日々記録していくことで、健康管理もできるようになっています。
そのほかにも、トイレリフォームでドアの開閉や動きを感知する見守りセンサーを設置すれば、遠方に住む高齢の親御さんが、いつも通りの生活を送っているかを知ることもできます。
3.人気メーカー最新トイレの機能と交換費用相場
最後に、トイレの人気3大メーカー「TOTO」「パナソニック」「リクシル」の最新機能と交換費用相場について解説していきます。
(1)TOTO
「TOTOネオレストNX」は、高級感抜群のデザイン性に加え機能性も高く、「きれいな除菌水」は汚れのもととなる菌を除菌、汚れが付きにくくなる「プレミスト」や、1日の使用時間を学習して使用1時間前から「においきれいカートレッジ」に捕集して脱臭してくれます。
タンクレス、掃除のしやすいフチなし形状、人の動きに合わせて自動で開閉する機能も搭載しています。
交換費用の目安(床排水)は、工事費込みで66万円ほどです。
(2)Panasonic(パナソニック)
タンクレストイレの「全自動おそうじトイレ・アラウーノS160」は、トイレに触れずに使用できる便ふたオート開閉式で、便ふたが自動で閉じてから自動洗浄してくれます。
洗浄力をそのままに、1回の洗浄水量を節水してくれますので節約になります。
また、スマホアプリでお手入れ時期を確認したり、排便状況記録で健康をサポートしてくれます。
工事費用の目安(タイプ1・壁排水)は、工事費込みで21万円ほどです。
(3)LIXIL(リクシル)
「SATIS・GTYPE」はデザイン性に優れていてオシャレな空間を演出してくれます。
便器と便座の隙間を電動でリフトアップして拭き取ることで、においの元をカットできますし、プラズマクラスターイオンを発生させて浮遊カビ菌や除菌をしてくれ、清潔感の維持もしやすくなっています。
女性にやさしいノズル2本のシャワートイレです。
工事費用の目安(G8グレード・壁排水)は、工事費込みで32万円ほどです。
4.まとめ
トイレをオシャレで便利な機能搭載のものにリフォームすると、毎日をさらに気持ちよく過ごすことができるようになります。
今のトイレに不便を感じていたり、不具合が生じていたりするのであれば、思い切ってトイレ全体のリフォームをおすすめします。
リフォーム工事は、希望するリフォームの種類によって業者ごとに向き不向きがあります。
トイレリフォームを行う際は、今回ご紹介した業者の特徴をぜひ参考になさってください。