キッチンリフォームのタイミングは?|設備ごとの交換とシステムキッチン交換の費用相場も徹底比較
キッチンを長く使っていると耐用年数を過ぎ、いろいろな設備に不具合が起こってきます。
設備ごとに交換すべきなのか、この際まるごとキッチンリフォームすべきなのか判断に迷うところです。
この記事を読むと、キッチンリフォームのタイミングや設備ごとの交換とシステムキッチン交換の費用相場がわかります。
目次
1.キッチンリフォームのきっかけベスト5
キッチンリフォームを検討するきっかけの主な要因は5つあります。
(1)水漏れ(水栓&シンクの腐食)
耐用年数を過ぎ、水栓やシンクが腐食し、修理・交換が必要になった。
(2)ガスコンロ・レンジフードの故障
ガスコンロまたはレンジフードが故障したので、この機会にビルトインガスコンロにしたい。
レンジフードとガスコンロが連動したIHのシステムキッチンに変えたい。
(3)給湯器の故障
給湯器が故障したことをきっかけに、システムキッチンを交換したい。
電気温水器やエコキュートに交換し、IHのシステムキッチンに変えたい。
(4)ビルトイン型食洗機の故障
ビルトイン型食洗機が故障したが、食洗器だけ交換するとデザインがそこだけ別になってしまうため、新しいシステムキッチンに変えたい。
(5)床の落ちない汚れや床がフカフカする
長くキッチンを使っていて、床に落ちない油汚れが目立つようになった。
接着剤の劣化なのか、歩くと床がふかふかするようになった。
シロアリなどの心配があり、床下も見てもらいたいためリフォームを検討。
2.キッチンリフォームのベストなタイミングは?
キッチンリフォームのベストタイミングがいつになるのか判断するため、各設備の耐用年数について確認していきましょう。
(1)水栓やシンク
水栓の耐用年数はおよそ8年から10年です。
10年経過していて蛇口から水漏れなどを起こしている場合は、部品修理よりも交換がおすすめです。
シンクの耐用年数はおよそ15年から20年です。
15年を過ぎて汚れやサビが目立つようになったり、ひび割れが起こっている場合は交換時期です。
(2)ガスコンロ&レンジフード
ガスコンロの耐用年数は10年から15年、レンジフードはそれより少し短く8年から10年になります。
耐用年数が過ぎていてガスコンロの火力調整が困難になったり、ガス臭いと感じるようになれば交換時期です。
レンジフードも同じく、耐用年数を過ぎてからファンがうまく稼働しなかったり、異音がしたりする場合は交換時期となります。
(3)給湯器
給湯器の耐用年数は10年から15年です。
リモコンをリセットしても頻繁にエラーコードが表示されたり、お湯の温度が安定しない場合は修理が必要ですが、10年過ぎている場合は交換がおすすめです。
(4)ビルトイン食洗器
ビルトイン型の食洗機の耐用年数は8年から10年です。
8年を過ぎてから汚れが落ちにくくなったり、異音がしたり、エラーコードが表示されるようになると交換時期になります。
(5)床材
キッチンの床材の耐用年数は、タイルやクッションフロアで10年、フローリングで10年から20年です。
水分や湿気の影響で、寿命はさらに短くなる場合があります。
油汚れなどが落ちなくなったり、踏み心地がふかふかする感じがしたら交換時期になります。
このようにキッチンの設備は耐用年数が10年から15年ほどですので、10年を過ぎたら不具合を起こす設備がバラバラと出てきます。
個々に修理・交換するよりも、まるごとリフォームすることを検討するのがいいでしょう。
3.どちらが最適? 設備ごとに交換する? システムキッチン交換?
それでは最後に設備ごとに交換するのと、システムキッチンまるごと交換するのではどちらかがいいのかについて確認していきましょう。
(1)設備ごとにバラバラに交換した方がいいケース
新築のキッチンであれば、どの設備も耐用年数までまだ期間がありますので、仮にひとつが故障しても同時に不具合を起こすようなことはないでしょう。
使用頻度にもよりますが、少なくても5年以内で、ほかの設備も十分に使える場合は設備ごとの交換で問題ありません。
保証期間内であれば無料で修理もできますので、延長保証も含め、保証期間がどのくらいなのかも確認しておくといいでしょう。
(2)10年以上経っていたらシステムキッチン交換がおすすめ
先に紹介した通り、各設備の耐用年数が軒並み10年ほどですから、10年を経過しているキッチンの場合、ひとつの設備が故障して修理したら、ほかの設備も故障が続くといったケースが多くなります。
その場合、まとめてシステムキッチン全部を交換・リフォームする方が、バラバラで交換するよりもコストを安く抑えられますし、時間も節約できます。
(3)設備ごとの交換とシステムキッチン交換のメリット&デメリット
設備ごとの交換
- メリット:単品の交換だけであればコストが安い。
- デメリット:耐用年数を迎えたものから個々に交換していると、トータルのコストが高い。
システムキッチン交換
- メリット:キッチンをまるごと交換するので最新機能やデザイン性を備えた理想のキッチンを実現できる。
- デメリット:工事費含めて数十万円、レイアウト変更まで行うと100万円超と高額になる。
最新システムキッチンの便利機能にはどんなものがあるの?
各メーカーが最新のシステムキッチンを開発・販売しています。
以前よりもシンクに傷がつきにくく、掃除しやすい作りになっていたり、ステンレスを利用して耐久性を高めたりしています。
料理がしやすいワイドコンロや時短につながる便利なシンクなど、機能性も向上しています。
さらにデザインも洗練されていますので、とてもオシャレな雰囲気で使いやすいキッチンに大変身させることが可能です。
(4)設備ごとの交換とシステムキッチン交換の価格相場を比較
工事費込みの交換費用の価格相場を比較してみましょう。
設備ごとの交換費用相場
設備 | 費用相場 |
水栓 | 2万円~11万円 |
シンク | 7万円~10万円 (天板一体型:15万円~20万円) |
天板 | 8万円~10万円 |
ガスコンロ | 5万円~20万円 |
レンジフード | 4万円~20万円 |
給湯器 | 10万円~13万円 (エコジョーズ:15万円~23万円) (エコキュート:15万円~23万円) |
ビルトイン食洗器 | 10万円~25万円 |
システムキッチン交換の費用相場
メーカー名 | 費用相場 |
LIXIL(リクシル) | 38万円~80万円 |
タカラスタンダード | 28万円~73万円 |
クリナップ | 42万円~76万円 |
パナソニック | 50万円~95万円 |
TOTO | 46万円~56万円 |
トクラス | 48万円~69万円 |
床材の張り替えの費用相場
フローリング
帖数 | 費用相場 |
4帖 | 5万円~14万円 |
6帖 | 6万円~18万円 |
クッションフロア
帖数 | 費用相場 |
4帖 | 3万円~8万円 |
6帖 | 4万円~10万円 |
タイル
帖数 | 費用相場 |
4帖 | 6万円~15万円 |
6帖 | 9万円~20万円 |
配管交換の費用相場
内容 | 費用相場 |
給水管・配水管の交換 | 1万円~50万円 |
新規移設 | 10万円~100万円 |
(5)設備ごとの交換や修理を繰り返す前に、キッチンリフォームを検討しましょう
大工さんがいる交換業者であれば、設備交換だけでなくキッチンリフォームの相談にものってもらえます。
給湯器交換などの小さな工事から大工さんがいる業者に依頼しておくと、大きなリフォームを検討する際にも相談がしやすくなります。
システムキッチンを交換するだけでなく、壁付けキッチンを対面キッチンにするといった設置場所の変更を行う場合は、現地調査をして見積もりを出していきますし、お住まいが全体的に老朽化しているのであれば、キッチンだけでなく、お風呂や洗面所、トイレといった水まわりのリフォームを一度に行った方がよいケースもあります。
私ども親子大工では、経験豊富な大工さんが施工いたします。お気軽にご相談ください。
4.まとめ
10年を過ぎてキッチンの設備に不都合が起こるようになってきたら、システムキッチンのまるごとリフォームを検討してみるのがいいでしょう。
キッチン設備の耐用年数も確認してみて、システムキッチン全体の交換がいいのか、設備ごとの交換がいいのか検討しましょう。
本格的なキッチンリフォームでは、大工さんがいる業者に相談できると安心です。
最新設備のシステムキッチンに交換することで、とても快適な生活を送ることができますよ。