雨の日でも給湯器交換はできる? 梅雨時期に多い給湯器の故障
雨が降ると屋外での工事ができないので、梅雨の時期に給湯器が故障したら大変とお考えの方も多いと思いますが、まったく交換工事ができないかというとそうではありません。
こちらの記事を読むと、雨の日が多い梅雨の時期の給湯器交換や費用相場、梅雨の時期に多く見られる故障原因についてわかります。
目次
1.雨の日でも給湯器交換はできる?
6月から7月の梅雨の時期は、雨の日が多くなります。
そんな時期に給湯器が故障した場合、給湯器交換または修理はできるのかについて解説していきます。
(1)基本的には雨の日でも交換OK
雨の日であっても交換工事担当者はレインコートなどを装備しますし、ブルーシートなどを利用して給湯器交換を行いますので問題ありません。
梅雨で雨の多い時期であっても、給湯器交換は可能です。
(2)雨で給湯器交換ができないケース
災害級の雨風になっている場合は給湯器交換が難しくなりますので、工事日が延期になるケースがあります。
台風など強風で横殴りの雨が降っていると、ブルーシートで防いでの工事ができません。
また、大規模な工事の場合はやはり雨の影響を受けやすいため、設置工事に5時間くらい時間が必要なケースでは、長時間の雨の予報であれば工事は難しくなります。
洪水被害や大雨浸水被害で給湯器の設置場所が水没している場合も、水が引くまでは工事は延期になります。
台風や大雨浸水被害で給湯器が故障した場合、保証はあるの?
台風や大雨浸水の被害で給湯器が故障した場合、メーカー保証の期限内であれば無料で修理してもらえます。
有料で保証期間を延長しても最長10年間になりますので、使用して10年を経過している場合は保証対象にはなりません。
給湯器は動かせない「建物」扱いになっていますので、自然災害で給湯器が故障し、火災保険の補償対象に建物が含まれている場合は、火災保険の補償を受けることが可能です。
自然災害で給湯器が壊れた場合、まずは火災保険の契約内容を確認してみましょう。
2.雨でも安全に給湯器交換ができる業者選びのポイント
雨の日が多い梅雨の時期に給湯器交換を依頼する場合の、業者選びのポイントについて解説していきます。
(1)軽い雨なら問題なく交換してくれる
まずは給湯器交換専門業者に依頼する際、小雨程度であれば問題なく交換してくれるのかどうかを確認してみてください。
小雨程度であれば安全性は確保できますので、交換可能という業者が多いはずです。
小雨であっても雨の日の給湯器交換はできないという返答の場合は、業者の施工実績が乏しい可能性が高いので、ほかの業者に問い合わせしてみるのがいいでしょう。
(2)雨の日の給湯器交換でも追加費用がかからない
雨が降ると工事の時間は通常よりも長くかかりますし、その準備にも手間がかかります。
しかし、通常の工事でも雨の日の工事でも、費用が変わらないのが一般的です。
注意しなければいけないのは、完了後に高額の追加請求する業者が存在する点です。
雨が降っている中の給湯器交換であっても工事費用は見積もりと変わらず、追加請求がないかどうかは事前に確認しておくことが重要です。
(3)台風予報の場合は事前に連絡があり、振り替え予定をすぐ立ててくれる
台風が通過する可能性が出てきたら、早い段階でスケジュールを組み直してくれるような業者が望ましいです。
ギリギリになって工事延期の連絡をしてくるような業者や、まったく連絡してこない業者などは避け、迅速な対応ができる業者がおすすめです。
私ども親子大工では、常に迅速な対応を目指しておりますが、洪水や大雨浸水被害で給湯器の設置場所は水没した際にはお手数ですがご連絡ください。
水が引いてから速やかに振り替え工事をいたします。
(4)大工さんがいるなど、施工技術が高い
大工さんがいる業者であれば施工技術が高く、迅速に対応してくれます。
依頼した業者が実際に施工してくれるので、中間マージンも発生せず、費用も抑えることができます。
(5)施工実績が豊富で写真付きで工事の様子を公開している
施工実績が豊富で信頼できる業者を選択するには、業者のWebサイトを確認するのも有効です。
担当者の氏名を公表していたり、実際に行った工事を写真付きで紹介している業者は、信用度がとても高くおすすめです。
(6)保証やアフターサービスが充実している
給湯器のメーカー保証期間以外にも、購入する業者によっては10年間の延長保証を付けることが可能です。
このようにアフターサービスが充実している業者であれば、給湯器設置後も安心して長く使用していくことができます。
3.梅雨時期に多い給湯器の故障と修理&交換費用相場
最後に、雨の多い梅雨の時期に多く発生する故障の原因と、その修理や交換にいくらかかるのか費用相場について紹介していきます。
(1)梅雨時期に出やすいエラーとエラーコード【290・721・722・723】
2000年以降に販売されている給湯器は、雨水が入りにくい構造になっているので水没するような事態にならない限りは故障しにくくなっています。
ただし、大量の雨が降って給湯器本体が浸水したり、湿気によってリモコン基板が壊れやすくなるケースはあります。
梅雨の時期に多いエラーコードは以下の4項目です。
290 | エコジョーズに搭載される中和器のトラブルを示しています。 |
721 | 電子基板の異常により、燃焼していないのに炎を検知する炎検出回路エラーです。 |
722 | 電子基板の異常により、ふろ立ち消え安全装置回路にトラブルが発生していることを示しています。 |
723 | 電子基板の異常により暖房側の機能にトラブルが発生している状態で、暖房疑似炎検知や安全装置回路異常を示しています。 |
天候が回復した後、ドレン配管の詰まりを除去したり、排気口を清掃したり、リモコンをリセットするとエラーコードが解除される可能性がありますので試してみてください。
それでもエラーコードが表示される場合は、修理または交換が必要です。
(2)修理費用相場
給湯器の修理費用は部品代のほか、作業代、出張費がかかります。
内容 | 費用相場 |
中和器交換 | 12,000円~25,000円 |
基板交換、配線交換 | 6,000円~45,000円 |
安全装置系の交換 | 8,000円~60,000円 |
リモコン交換 | 16,000円~40,000円 |
給湯器の耐用年数は使用頻度によって前後しますが、およそ10年です。
購入して10年を過ぎてからの故障であれば、修理してもほかの箇所に不具合が起こりやすいため、修理よりも交換がおすすめです。
(3)交換費用相場
交換費用は本体費用のほか、工事費用、撤去費用、消費税込みです。
内容 | 費用相場 |
従来型ガス給湯器(壁掛け型・フルオート) | 135,000円~145,000円 |
従来型ガス給湯器(据え置き型・フルオート) | 155,000円~160,000円 |
エコジョーズ(壁掛け型・フルオート) | 160,000円~170,000円 |
エコジョーズ(据え置き型・フルオート) | 170,000円~180,000円 |
4.まとめ
雨の多い梅雨の時期は蒸し暑さもあり、生活にお湯やお風呂は欠かせません。
雨の日でも給湯器交換は可能ですので、不自由な生活に我慢することなく、実績があり信頼できる専門業者に依頼して、迅速に問題を解決するのがいいのではないでしょうか。