「お湯が白く濁るのは給湯器の故障？」白く濁る原因と自分でできる確認方法

お湯が白く濁るのは、給湯器の不具合だけが理由ではありません。
ほかの原因もいくつかあり、中にはまったく問題ないケースもあります。
給湯器が寿命を迎えている場合は交換が必要になりますが、その前に自分でできる確認方法を試してみてください。

この記事を読むとお湯が白く濁る原因と自分でできる確認方法、給湯器交換の費用相場についてわかります。

1．お湯が白く濁る原因と対処法

浴槽に張ったお湯が白く濁っていたり、蛇口から出るお湯が白かったりしたら、どこかに異常があるのではないかと不安になりますね。
その原因と対処法について解説していきます。

（1）自然に発生する細かな気泡

お湯が白く濁る現象は、冬に多く起こります。
それは、水道管の中の冷えた水を給湯器で温めた際に、水に溶けていた空気が膨張し、弾けて気泡が発生するためお湯が白く濁ります。
気泡であれば、そのお湯に浸かっても、蛇口から出るお湯を飲んでも問題はありません。

気泡かどうかの確認方法

透明なコップに白く濁ったお湯を入れて10分ほど待ちます。
10分後に透明になっていれば、原因は気泡の可能性がとても高いです。

（2）水質汚染

地域の水そのものに原因がある場合も、お湯が白く濁ります。
水質汚染が発生している場合は隣近所でも同じ現象が起きているはずですので、確認してみるのがいいでしょう。
水質汚染であれば自分で対処することはできませんので、放置せずに役場の水道課に相談してみてください。

（3）給湯器の機能によるバブル効果

後述しますが、給湯器の機種によってはマイクロバブル浴の機能を搭載しているものがあります。
微細な気泡をお湯とともに放出することで、浴槽内に流れを作り、温浴効果を高めて体の芯まで温めることができます。
このマイクロバブルの発生量の違いでお湯が白く濁る機種がありますが、問題はありません。

（4）給湯器の寿命や水道管の劣化

給湯器はおよそ10年で寿命を迎えます。
使用頻度で前後しますが、10年の耐用年数を過ぎると経年劣化でお湯が白く濁ります。
給湯器内部は鉄分・カルキなどが溜まりやすいので、フィルター清掃は定期的に行うことが大切です。
耐用年数を過ぎてお湯が白く濁ってきた場合は、寿命ということで給湯器を交換することをおすすめします。

水道管の劣化で、亜鉛メッキ鋼がお湯に溶け出しているケースもあります。
健康上に問題は起こりませんので、入浴に使用しても大丈夫です。

2．そろそろ寿命？給湯器の交換費用相場

給湯器の劣化サインと交換の際の費用相場について解説していきます。

（1）給湯器の寿命と劣化のサイン

耐用年数の10年が目安になりますが、使用頻度が高い場合はそれ以前に寿命を迎えます。
給湯器から異音がしたり、黒い煙が出る場合は、不完全燃焼を起こして重大な事故が起こる危険性がありますので、すぐに専門業者に連絡して修理・交換する必要があります。
長く使用してきて、最近になってお湯の温度が安定しない場合も経年劣化のサインです。

（2）給湯器は冬に壊れやすい

冬になって気温が下がると水温も下がり、同じ量のお湯を作るにも給湯器はこれまで以上にフル回転して燃焼させなければいけなくなります。
そうなると給湯器内部の部品にかかる負担が大きくなりますので、ほかの季節に比べて冬に給湯器は故障しやすくなるのです。

冬になって突然給湯器が使用できなくなると生活は大変不便になりますし、交換工事の需要が多くなりますので、交換まで時間がかかるケースもあります。
給湯器に不具合がある場合は、秋のうちに修理・交換するのがいいでしょう。
耐用年数の10年を過ぎている場合は、修理をしてもすぐにほかの箇所で不具合が起こる可能性がありますので、交換する方がお得です。

（3）給湯器の交換費用相場

給湯器の交換費用相場には、給湯器本体費用のほか、工事費、撤去費、消費税が含まれます。

壁掛け（フルオート）

ガス給湯器	145,000円～155,000円
エコジョーズ	170,000円～190,000円

据え置き（フルオート）

ガス給湯器	160,000円～170,000円
エコジョーズ	170,000円～190,000円

熱源付（フルオート）

ガス給湯器	210,000円～260,000円
エコジョーズ	230,000円～260,000円

マンション前方排気（フルオート）

ガス給湯器

160,000円～180,000円

マンションスリムタイプ（フルオート）

ガス給湯器

170,000円～180,000円

3．リラックスできるバブル機能つき給湯器

給湯器交換時にマイクロバブルの取付け工事も同時に行うと、より快適な入浴ができるようになりますのでおすすめです（マイクロバブル浴対応機種のみ取付け可能）。

（1）給湯器のバブル機能とは

20マイクロメートルという微細な気泡が、マイクロバブルアダプターを通じて浴槽に噴出され肌を包み込むことで、美肌効果や温浴効果が向上し、湯冷めしにくい状態にしてくれるのでお風呂上がり後も快適に過ごせます。
乾燥する冬場でもすっきりキレイなお肌を維持できるので、女性にはとても嬉しい機能です。

リンナイの公式サイトでは、湯上がり30分後の肌の角質水分量が従来の入浴に比べて116％まで上昇し、「肌が突っ張る感じが少ない」「保湿クリームを塗らなくてもよくなった」といった利用者の声が掲載されています。
また、リラックス効果については「リラックス感16％上昇」「くつろぎ感21％上昇」「幸せ感22％上昇」と心理的な緊張をやわらげる結果も併せて掲載されています。

（2）リンナイとノーリツの違い

給湯器大手メーカーのリンナイとノーリツでは、どちらもマイクロバブルに対応する給湯器を販売しています。
両社の大きな違いはマイクロバブルの発生量で、ノーリツが1ccあたりおよそ19個発生するに対し、リンナイは1ccあたりおよそ3万個も発生します。
そのためノーリツのマイクロバブルはお湯が白く濁ることがありませんが、リンナイのマイクロバブルはお湯が白く濁ります。
リラックス感や美肌効果をより期待するのであれば、導入コストが高くなりますが、リンナイのマイクロバブルがおすすめです。

また、ノーリツは戸建てでもマンションでもマイクロバブルの設置可能なケースが多いですが、リンナイはマンションの場合設置できないケースがあります（マンションPS設置型）。
設置可能かどうかは状況によって異なりますので、専門業者に相談して事前に確認しておくのがいいでしょう。

（3）費用相場

ノーリツのエコジョーズ24号フルオートにマイクロバブルを設置して交換した場合の費用相場は、循環アダプター本体費用、循環アダプター交換工事、マイクロバブル付リモコンすべて込みで、250,000円です。
リンナイのエコジョーズ24号フルオートにマイクロバブルを設置して交換する場合の費用相場は、290,000円とノーリツに比べて高くなります。