レンジフードの交換でお掃除簡単、電気代も節約!交換費用相場と節電効果
最新型のレンジフードに交換すると、手間がかかって大変だったお手入れがとても楽になるのをご存じでしょうか。
ファンやフィルターの自動洗浄機能や、食洗機で洗うことができるフィルター搭載など、最新機能によってお手入れの手間が大幅に軽減されています。
しかもエコ機能による節電効果で、電気代も抑えられます。
この記事を読むと、最新のレンジフード機能や節約効果、交換費用相場、さらにお得な補助金についてもわかります。
目次
1.レンジフードを交換するメリット
レンジフードを交換することで得られるメリットは大きく3つあります。
(1)掃除が簡単になる
従来型のレンジフードは、部品を外してお手入れするのが面倒でした。
最新型のレンジフードは、ワンタッチで簡単に部品が外せるため、レンジフードの掃除がとても楽になり負担を軽減してくれます。
最新機能を搭載しているレンジフードでは、自動洗浄によりお手入れの回数自体を減らしてくれますし、羽根が高速回転し、遠心力を使って油汚れのこびりつきも低減してくれます。
最新型のレンジフードに交換すると、掃除にかける時間だけでなく、掃除をする機会も少なくすることが可能です。
(2)電気代の節約
換気を24時間行うと、一般的に1カ月550円ほどの電気代がかかりますが、エコタイプのレンジフードに交換すると100円前後までコストを抑えることができます。
光熱費が高くなってきていますから、電気代を年間5,000円以上節約できるのは助かります。
(3)快適なキッチン環境
省エネ性能が高く、お手入れしやすいレンジフードに交換することで、清潔で快適なキッチン環境にリフォームできます。
ストレスフリーで料理も楽しくなり、より快適な生活が過ごすことができるでしょう。
2.最新のレンジフードのタイプや機能と交換の費用相場
レンジフードのタイプ・機能・交換する際の費用相場について解説していきます。
(1)レンジフードのタイプ
現在の主流のレンジフードタイプは「スリム型」で、従来のレンジフードと比較すると多くの便利な機能が搭載されています。
ひと昔前の主流が「ブーツ型」で、スリム型に比べると安価ですがお手入れが大変で、機能性の面でもスリム型に劣ります。
キッチンが狭く加熱器具と800mmの距離を維持するのが難しい場合に設置されるのが「フラット型」です。
また、壁に直接設置する昔ながらの「プロペラ式換気扇」もあります。
(2)人気メーカー別機能と交換費用相場
スリム型の最新機能については、メーカーによって異なります。ここでは代表的なものをご紹介します。
費用相場は、同じシリーズの機器でもサイズが大きくなると本体費用が高くなります。
パナソニックのDWDシリーズ
ファンフィルター自動洗浄機能
給湯トレイにお湯を入れるだけでフィルター清掃が可能です。
AIエコナビ運転
換気強度を自動で選択し、電気代を節約できます。
はつ油塗装(お掃除らくらくコーティング)
油汚れが取れやすいコーティングの効果で、ファンのお手入れが簡単です。
AiSEG2
スマートホームシステムによって、オン・オフの操作ができます。
交換費用相場
234,000円から268,000円(本体費用・工事費込)
リンナイのTAGシリーズ
自動洗浄
ノズルからファンにお湯を噴射して洗浄できます。お掃除時間をおよそ75%削減、使用する水もおよそ75%削減できます。
風量おまかせ運転
換気風量を自動で調節してくれ、節約効果が期待できます。
自動換気
二酸化炭素濃度を検知して適切な換気を行いますので、電気代を節約できます。
交換費用相場
216,000円から241,000円(本体費用・工事費込)
ノーリツのeasia(イージア)
サイレント・クリーンフィルター
油汚れの付着を防ぎますのでファンのお手入れは10年に一度です。日常のお手入れは整流板を拭くだけです。サイレント・クリーンフィルターは3カ月に一度清掃が必要ですが、食洗機で洗うことができます。
静音設計
弱運転で26dBと、ほとんど音を感じさせません。
つなぐレシピ
アプリと連動しており、遠隔操作が可能です。
交換費用相場
180,000円から203,000円(本体費用・工事費込)
(3)交換のタイミングや耐用年数の目安
レンジフードの耐用年数は10年です。
10年を過ぎて不具合が起こるようになったら、修理しても他の箇所でまた不具合が起こる可能性が高いので、交換するのがおすすめです。
レンジフードの不具合としては、「スイッチを押すと異音がする」「吸い込みが弱くなっている」「スイッチを押してもなかなか作動しない」などが挙げられます。
キッチンの換気が十分にできていないと不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクが高まりますので、不具合が起こった状態を放置しないように注意してください。
(4)交換費用を抑える方法や補助金制度
レンジフードのサイズは、幅が60cm、75cm、90cmに3種類に分かれています。
既存のレンジフードから幅を広げる場合は、消防法の観点からキッチンの基礎工事が必要になるケースがありますので、交換費用が高くなります。
今設置しているレンジフードと同じサイズに交換すると、余計な工事の費用がなくなりますのでコストを軽減できます。
また、国が支援している補助金制度を利用して、交換費用を削減する方法もあります。
詳細については公式サイトをご覧ください。
子育てエコホーム支援事業
期間:2024年4月2日から2024年12月31日
補助金額(掃除しやすいレンジフード):13,000円/戸
キッチンセットの交換を伴う改修の場合は9万円/戸(他の項目との併用は不可)
長期優良住宅化リフォーム推進事業
期間:2024年5月13日から2025年1月31日
補助金額80万円から210万円/戸(対象費用の1/3が上限)
その他、お住まいの都道府県・市町村の自治体が独自に実施している補助金制度がありますので、自治体のwebサイトで事前に確認しておくといいでしょう。
3.節電効果やランニングコストの違い
メーカー別の節電機能やそのランニングコストの違いについて解説していきます。
(1)人気メーカー別節電機能
メーカー | 節電機能 |
パナソニック DWDシリーズ | 「エコナビ」風量の自動調節機能 |
リンナイ TAGシリーズ | 「風量おまかせ運転」風量の自動調節機能 |
ノーリツ easia(イージア) | 「LED照明」エコな照明で消費電力をカット 「DCモーター」通常のACモーターよりも高い省エネ性能 |
(2)メーカー別ランニングコスト比較
メーカー | 節電効果 |
パナソニック DWDシリーズ | 「エコナビ」 通常の状態よりも電気代をおよそ40%カット |
リンナイ TAGシリーズ | 「風量おまかせ運転」 通常の状態よりも電気代をおよそ50%カット |
(3)節電効果を高める使い方の工夫
レンジフードの節電効果を高めるためには、「常時運転」に設定しておくといいでしょう。
「弱」「中」「強」よりも消費電力を抑えられ、電気代を節約できます。
常時運転のボタンがない場合は、弱に設定して24時間換気を行うのがおすすめです。
常時運転の24時間換気だと電気代は1日およそ12円、弱の24時間換気だと1日およそ37円ですが、中や強にすると電気代は1.2倍~2倍になってしまいます。
4.まとめ
従来のレンジフードはお手入れが大変でしたが、最新機能を搭載した製品ではその手間を省けるのでとても助かります。
節電効果も高いため、毎月の電気代も削減できます。
年内で終了となる補助金制度を利用すると交換費用も抑えることができますので、レンジフードを交換するのであれば今が絶好のチャンスですよ。