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給湯器が壊れた!|修理について詳しく解説

「給湯器からお湯が出ない!もしかして故障した?」

「給湯器を修理したい場合はどうすればいいの?」

このように、現在給湯器の調子が悪くて修理する方法について気になることはありませんか?

給湯器の不具合にはさまざまな症状があり、それぞれ原因や対処法は異なります。

基本的に「給湯器がおかしい」と感じたら、
すぐに専門の修理業者へ連絡して点検してもらうことをおすすめしますが、
とはいっても、どこの業者に連絡すればいいのか、
またどの業者が費用を抑えられるのか知りたいという人も多いかと思います。

そこで今回は、給湯器の故障の原因とその対処法から、
修理・点検にかかる費用相場、業者の選び方までをご紹介させていただきます。

【目次】

1. 給湯器が故障する主な原因

まずは給湯器が故障する主な原因について、ご説明させていただきます。
故障の原因には、主に以下の4つがあります。

(1)寿命

給湯器に限らず、このような住宅設備には、
安全に使用できる目安の期間、いわゆる寿命(耐用年数)が設定されています。

給湯器の寿命は、ほとんどのメーカーおよび機種で10年が目安です。

どんなに高性能な機器を選んだとしても、経年劣化を避けることはできませんし、
年数が経過すればするほど故障の確率や頻度は高くなるといえるでしょう。

(2)凍結

特に寒冷地においては、冬場に給湯器の配管部分の凍結によって、配管が故障することがあります。

凍結を防ぐためには、給湯器に備わっている「凍結予防ヒーター」もしくは
「自動ポンプ運転」を利用する必要があります。

また、仮に凍結してしまった場合は給湯器リモコンの電源を落とし、
気温の上昇による自然解凍を待ちましょう。

無理に解凍しようとすると配管の破損や給湯器本体の故障の原因となります。

(3)性能以上の使用

一般的な給湯器は家庭における使用を想定しています。

業務用として使用するなど、家庭用給湯器の持つ性能以上の使い方をすると
故障する可能性があります。

また、給湯器は住宅のサイズや家族の人数に合わせて、
見合った性能(給湯能力)を持つ給湯器を選択することも長く安全に使うためのポイントです。

(4)天候の影響

給湯器は、ある程度の雨風を想定して作られているため
天候が原因で故障することは少ないですが、想定外の暴風雨に長時間さらされた場合は、
内部に雨水が入り込み点火不良が起こったり、
安全装置が作動して給湯器が動かなくなることがあります。

ただし、多くの場合は給湯器の電源を入れ直すことで対処可能です。

大雨による浸水のほかにも、落雷による漏電、
また強風で飛ばされたものが給湯器にぶつかれば破損・故障する可能性があります。

2. 給湯器の故障を知らせる主な症状と対処法

次に、給湯器の故障についてよくある使用上の症状と簡単な対処法を整理しておきましょう。
中には、すぐに使用を中止した方が良いサインもありますので、お気をつけください。

(1)お湯が出ない

お湯が出ないときは給湯器本体の故障、
もしくは給湯器の水抜き栓のフィルターにゴミが詰まっているといった原因が考えられます。

また、ガス給湯器をお使いの場合は、地震や強い振動、ガス漏れの検知などによって、
ガスメーターが自動的にストップし、ガスの供給が遮断されることもあります。

ガスメーターが正常に動いているか確認してみましょう。

(2)給湯器から変な音がする

給湯器から小さな爆発音などが聞こえた場合は、給湯器本体の故障である可能性が高いです。

ガス漏れや不完全燃焼、また経年によって
内部に蓄積したゴミやホコリなどが原因でそういった症状が発生します。

そのまま放置しておくと、給湯器からの発火や不完全燃焼による
一酸化炭素の発生といった危険性があります。

そのため、給湯器から変な音が出たときは必ず使用を止め、
速やかに給湯器の修理業者へ連絡しましょう。

(3)追い焚きができない

追い焚きができないときは、給湯器本体の故障、
もしくはポンプの循環トラブルといった追い焚き機能の不具合のどちらかが、
主な原因として考えられます。

まずは、蛇口からはお湯が出るかどうかを確認し、
お湯が出ないのであれば給湯器の故障が疑われるので専門業者へ連絡を、
お湯が出るのであれば、一度、循環フィルターの掃除をしてみましょう。

(4)リモコンが動かない

給湯器のリモコンが動かないときはリモコンの故障、
もしくは給湯器自体が故障している可能性があります。

一部のリモコンだけが動かない場合はリモコンの故障、
すべてのリモコンが動かない場合は給湯器本体のトラブルであることが多いです。

給湯器に電気が供給されていないとすべてのリモコンが動かなくなることもあるので、
その場合はブレーカーや電源を確認してみましょう。

(5)水が漏れている

給湯器から水が漏れているときは以下の原因が考えられます。

  • 部品の経年劣化
  • 配管の凍結
  • 設置時の施工ミス

給湯器の使用開始から8〜10年ほど経過している場合は、
経年劣化による水漏れの可能性もあります。

すぐに給湯器の運転を停止して業者へ連絡しましょう。

水漏れは、給湯器の部品交換で修理で解消するもありますが、
給湯器の耐用年数(寿命)が近い、もしくは、過ぎている場合には、
たとえ不具合を引き起こした部品を交換しても、
その他の部品も同様に劣化しているため、立て続けに故障が起きることも少なくありません。

(6)温度調整が上手くいかない

給湯器は急に熱湯が出るのを防ぐために、
わざと冷水をはさんでやけどをしないようにする機能が付いています。

それが原因で一定時間温度調整が不安定になることがあります。

またシャワー以外に、キッチンや洗面台などでお湯が使われると、
水圧が下がってお湯が止まってしまうことがあります。

そのため、給湯器の温度調整が上手くいかないときは一時的な原因である可能性が高いので、
時間をおいて様子を見てみましょう。

(7)エラーコードが表示されている

リモコンにエラーコードが表示されているときは、給湯器が不具合を検知したときです。

給湯器のエラーコードは、会社によって異なりますが、
代表的な給湯器メーカーに共通するエラーコードのうち、発生頻度の高いものをご説明します。

  • [011]給湯器燃焼のタイムオーバー(連続使用しすぎ):電源の入れ直しで対処
  • [111]点火不良:電源の入れなおしで対処
  • [112]点火不良:ガスメーターやガスの元栓を確認
  • [113]点火不良:電源の入れなおし、ガスメーターやガスの元栓を確認
  • [140]過熱防止装置作動:給湯器の修理や交換で対処

「011」や「111~113」といったエラーコードが表示されたら、
まずは給湯器の電源を入れ直してみましょう。

それでもお湯が出ない場合は、
ガスメーターが正常に作動しているのかを確認してみてください。

まずは落ち着いて、上記の対処をしてみることで、
無駄な修理出張費などの出費を避けることができます。

ただし、「140」のように、
何らかの原因で給湯器本体が熱くなっているといった不具合は、
給湯器の温度調節機能が作動しないため、
蛇口やシャワーから熱湯が出てやけどをすることもあります。

自己解決はせずに、すぐ給湯器の使用を止め、業者へ連絡するようにしましょう。

3. 給湯器の修理と交換はどちらがお得なのか?

給湯器が故障したら「修理」か「交換」は迷うところですし、
できるだけお得に解決したいですよね。

結論からいえば、給湯器の故障時期によってどちらがお得かは異なります。

つまり、給湯器を何年使用しているのかが
「修理」と「交換」のどちらが安いかを見極める鍵となります。

(1)保証期間内は「修理」がお得

給湯器のメーカー保証期間内であれば無料で修理が可能です。

しかし、給湯器の購入時に自動的に付帯するメーカー保証は1~3年程度なので、
経年劣化が原因の修理に対してはあまり実用的ではありません。

とはいえ、給湯器の購入と同時に有償の延長保証を利用していれば、
最大10年間保証が適用されます。

給湯器が故障したらまずは保証期間を確認しましょう。

(2)寿命を過ぎた場合は「交換」を検討

給湯器の耐用年数(寿命)は10年が目安とされていますので、
使用して10年前後が経過した給湯器の故障は、長い目で見て交換した方がお得といえるでしょう。

なお、メーカーによる給湯器の部品の保有期間は、
該当機種の製造を中止してから10年間と定められています。
そのため、製造中止から10年を過ぎた給湯器の機種をお使いの場合は、
部品が調達できず修理できないこともあるので注意が必要です。

4. 給湯器修理費の相場とは?

給湯器の修理費用は、数千円から数万円まで、業者や故障の程度によってさまざまです。

また、給湯器の修理費用には業者の出張費なども含まれるので、
遠方からの派遣となるとさらに多くの費用が発生します。

では給湯器の修理費用を抑えるにはどうすれば良いのでしょうか?

修理・点検費用の相場の具体的な内容と修理対応で済む範囲について解説していきます。

(1)修理・点検費用の相場とは?

給湯器の修理・点検費用は1回あたり7〜9千円が相場です。

この費用には出張費・点検技術費・その他諸経費が含まれています。

業者の事業所から目的地までの距離が遠い場合や、点検作業に時間がかかる場合、
また休日や早朝・深夜の作業となる場合には、割増料金が加算されることが一般的です。

そのため給湯器の修理・点検は、できる限り近い地元業者で、
かつ平日の営業時間内に依頼すると費用を抑えることができます。

なお、給湯器の点検作業の所要時間は、通常45分〜90分程度となっています。

(2)修理で対処できる範囲

修理で対処できる範囲は主に以下のケースがあてはまります。

  • 使用期間が10年未満
  • 不具合を感じてからすぐに業者へ連絡している
  • 配管のみの故障
  • リモコンの不具合

修理で対応できるのは給湯器の一部が故障している場合や、損傷がひどくない場合です。

例えば、不具合を感じたまま使用を続けると、
損傷が激しくなり給湯器本体の交換が必要になってしまうこともあります。
そうなってしまうと大きな負担となりますよね。

給湯器の不具合を感じたら、放置せずに業者に相談・点検してもらうなど、
すぐに対応することで無駄な費用がかかるのを避けましょう。

5. 給湯器が故障したら、どこに連絡すればいいの?

給湯器が故障したら給湯器を製造したメーカー、
もしくは給湯器を設置できる業者へ連絡しましょう。

以下では各修理依頼の連絡先について紹介していきます。

(1). メーカーへの修理依頼

メーカーへの修理依頼は各メーカーのお客様センターで相談しましょう。

各メーカーのお問い合わせページは以下のとおりです。

  • Rinnai(リンナイ)
  • NORITZ(ノーリツ)
  • Paloma(パロマ)
  • PURPOSE(パーパス)
  • 東京ガス
  • CHOFU
  • コロナ
  • パナソニック
  • 日立
  • 東芝
  • 三菱電機
  • ダイキン

給湯器の保証期間内であればメーカーに連絡することで、無料で修理対応してもらえます。

(2)設置業者への修理依頼

給湯器の寿命を超えている場合は、
まずは給湯器の設置業者(専門業者)に「修理」と「交換」のメリット・デメリットを、
それぞれ聞いてみましょう。

専門業者に問い合わせる最大のメリットは、
メーカーの垣根を越えて、さまざまな給湯器の幅広い知識を教えてもらえるという点でしょう。

もちろん不具合が起きた時の対処法や給湯器の正しい使い方なども、丁寧に教えてくれるはずです。

給湯器は、日々の生活に欠かせない設備ですし、5年、10年と長きにわたって使うものです。

数多くある業者の中から、いい業者を見極める必要はありますが、
点検・修理といったメンテナンス面、対応のスピーディさから見ても、
専門業者、特に地元の業者に依頼するメリットは大きいといえます。

まとめ

給湯器の故障は、放置してしまうと、さらなる故障を引き起こしたり、
最悪の場合、火災といった事故を招いてしまうことさえあります。

故障かな?と思った際は、必ず専門の業者に確認してもらうようにしましょう。

また、長く安心して使用するには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

給湯器の寿命である8年~10年の間、
しっかりとした保証やアフターフォローを備えている業者を選ぶようにしてくださいね。

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